
XMのスプレッドは、初めてXMを利用する人はその広さに驚く人が多いかもしれません。
スリッページ無しでレバレッジ888倍の取引条件は魅力的ですが、取引コストとして、このスプレッドは妥当なのか検証したいと思います。
この記事では、実際の取引コストとしていくら見積もっておけばよいか、を試算しています。
ぜひ参考にしてください。
スプレッドとは売買価格の差のことを指します。
スプレッドがFX業者の手数料とみなされるのは、勝ちトレードでも負けトレードでも、この価格差分は業者が最初に顧客からもらうためです。
そのため、エントリー時には損益はマイナスからスタートします。
このマイナス分がスプレッド(手数料)と言われているものです。
スプレッドの単位は通常pipであらわします。
pipとは通貨の最小単位で、クロス円の通貨ペア(○○○/JPYで表示される通貨ペア)なら、1pip=0.01円で計算できます。
業者ごとにスプレッドの幅は異なり、スプレッドが広ければ支払う手数料は高く、狭ければ手数料は安いということになります。
上記の画像を例にすると、ドル円のスプレッド(売買価格の差)は1.7pipあるという表現になります。
そして、1ロット(10万通貨)取引するならば、取引手数料は1700円ということになります。
今回は、pip表記だけだとわかりづらいという意見から、1ロット(10万通貨)取引当たりの日本円も併記してお伝えしています。

実際、pipで言われてもピンと来ないから、日本円で教えてくれると助かるわ。

XMはレバレッジ888倍ばかり話題になりますが、スプレッドのことも知ると、トレードで実際に役立つと思いますので、参考にしてください。
目次
XMのスプレッド一覧と取引手数料の計算方法
では、さっそく、XMのスプレッドの現状を検証してみましょう。
XMの通貨ペアスプレッドの日本円での計算方法
まず、「通貨ペアのスプレッドがどれくらいの取引コストになるのか?」具体的な計算方法をお伝えします。
最初に、1pipあたりの値段は、以下のように計算します。
XMの通貨ペアのスプレッドの単位
- 米ドル/円やユーロ/円といった日本円が決済通貨のペアは1pips=0.01円。
- ユーロ/ドルや豪ドル/ドルといったUSドルが決済通貨のペアは1pips=0.0001ドルとなります。
- 決済通貨(右側通貨)が、円、ドル以外の時は1pips=0.0001(決済通貨)となります。
つまり、各通貨ペアにおけるスプレッド(取引手数料)の計算式は、以下のとおりです。
pipあたりの値段 × エントリー枚数(Lot)で計算できます。

ちょっと複雑ですが、単位さえわかれば、計算方法は単純です。
スプレッド(手数料)の具体的な金額の計算例
- 例1)ドル円(USDJPY)のスプレッドが1.7pipの時に10万通貨(1LOT)エントリーした場合
- 1.7pips(0.17円)×10万通貨=取引コストは1,700円
- 例2)ユーロ円(EURJPY)のスプレッドが2.4pipの時に3万通貨(0.3LOT)エントリーした場合
- 2.4pip(0.24円)×3万通貨=取引コストは720円
- 例3)豪ドル米ドル(AUDUSD)のスプレッドが2.0pipsの時に20万通貨(2LOT)エントリーした場合
- 2pips(0.0002ドル)×20万通貨=40ドル
- 円に換算(記事作成時の為替レート)すると、40ドル×108円=取引コストは4,320円となります。
- 例4)米ドルトルコリラ(USDTRY)のスプレッドが65pipsの時に10万通貨(1LOT)でエントリーした場合
- 65pips(0.0065トルコリラ)×10万通貨=650トルコリラ
- 円に換算(記事作成時の為替レート)すると、650トルコリラ×19円=取引コストは12,350円となります。

損益や取引コストを考える時に大事になるのが取引ロット数です。
XMでは、自分がどれくらいのロット量で取引するかによって、手数料も大きく変わってきます。
スタンダード口座の通貨ペア平均スプレッド一覧と取引コスト(日本円換算)
それでは、最初にXMスタンダード口座の平均スプレッド一覧と、1ロット(10万通貨)あたりの取引コスト(日本円に換算した価格)をみてみましょう。
スタンダード口座平均スプレッドと取引コストの表の見方
スプレッドのpipの値は24時間、MT4をまわしてみて、およその平均値を記載しています。
そして、そのpipの値を1ロット(10万通貨)で取引した場合のコストを日本円に換算して、記載しました。
日本円のコストは、記事執筆時のレートを参考に算出したものです。(2020年11月12日)
XMでは、国内業者が扱っていないマイナー通貨ペアも数多く存在します。
一部、マイナー通貨でシンボル表示がわからないものは、以下の対照表を参考にしてください。
- CHF(スイスフラン)
- NZD(ニュージーランドドル)
- HKD(香港ドル)
- DKK(デンマーククローネ)
- SGD(シンガポールドル)
- PLN(ポーランドズウォティ)
- NOK(ノルウェークローナ)
- TRY(トルコリラ)
- SEK(スウェーデンクローナ)
- MXN(メキシコペソ)
- ZAR(南アフリカランド)
- RUB(ロシアルーブル)
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STD口座:メジャー通貨ペア
1ロット=10万通貨取引で計算しています。
1万通貨取引ならば、表の金額の1/10になります。
通貨ペア | 平均値 (単位pip) | 1ロットあたりの 取引コストの目安(円) |
---|---|---|
EUR/USD | 1.7 | 1,836円 |
USD/JPY | 1.7 | 1,700円 |
GBP/USD | 2.2 | 2,376円 |
USD/CHF | 2.4 | 2,592円 |
AUD/USD | 2.0 | 2,160円 |
USD/CAD | 2.5 | 2,125円 |
NZD/USD | 3.0 | 3,240円 |
EUR/GBP | 2.1 | 2,940円 |
EUR/JPY | 2.6 | 2,600円 |
EUR/CHF | 2.8 | 3,024円 |
GBP/JPY | 3.4 | 3,400円 |
CHF/JPY | 3.1 | 3,100円 |
AUD/JPY | 3.4 | 3,400円 |
STD口座:マイナー通貨ペア
1ロット=10万通貨取引で計算しています。
1万通貨取引ならば、表の金額の1/10になります。
通貨ペア | 平均値 (単位pip) | 1ロット当たりの 取引コストの目安(円) |
---|---|---|
EUR/CHF | 2.8 | 3,024円 |
EUR/CAD | 3.2 | 2,624円 |
AUD/CAD | 3.1 | 2,542円 |
EUR/AUD | 3.4 | 2,516円 |
AUD/CHF | 3.1 | 3,348円 |
GBP/CHF | 4.1 | 4,428円 |
AUD/NZD | 4.1 | 2,870円 |
CAD/CHF | 3.8 | 4,104円 |
NZD/CAD | 4.2 | 3,360円 |
GBP/AUD | 3.9 | 2,886円 |
GBP/CAD | 5.0 | 4,200円 |
EUR/NZD | 5.6 | 3,920円 |
NZD/CHF | 4.6 | 4,968円 |
GBP/NZD | 5.9 | 4,130円 |
USD/HKD | 2.8 | 3,920円 |
USD/DKK | 34.0 | 5,440円 |
EUR/SGD | 16.3 | 13,040円 |
EUR/DKK | 27.0 | 4,320円 |
GBP/SGD | 28.0 | 22,400円 |
USD/SGD | 20.0 | 16,000円 |
EUR/HKD | 33.0 | 4,290円 |
CHF/SGD | 25.0 | 20,000円 |
NZD/SGD | 25.0 | 20,000円 |
USD/PLN | 37.0 | 10,360円 |
EUR/SEK | 55.0 | 6,050円 |
USD/SEK | 49.0 | 5,390円 |
GBP/DKK | 55.0 | 8,800円 |
USD/NOK | 55.0 | 6,600円 |
EUR/PLN | 50.0 | 14,000円 |
EUR/NOK | 60.0 | 7,200円 |
USD/TRY | 65.0 | 12,350円 |
EUR/TRY | 70.0 | 13,300円 |
GBP/SEK | 85.0 | 9,350円 |
USD/MXN | 111.0 | 6,327円 |
GBP/NOK | 78.0 | 9,360円 |
EUR/ZAR | 13.0 | 9,490円 |
USD/ZAR | 13.5 | 9,855円 |
CAD/JPY | 3.4 | 3,400円 |
NZD/JPY | 3.5 | 3,500円 |
SGD/JPY | 20.0 | 20,000円 |
USD/RUB | 42.0 | 7,140円 |
EUR/RUB | 42.0 | 7,140円 |
STD口座:貴金属
銘柄 | 平均値 単位pip | 1ロットあたりの 取引コストの目安(円) |
---|---|---|
GOLD /USD | 3.6 | 3,888円 |
SILVER /USD | 3.4 | 3,672円 |
PALL/USD | 50.3 | 5,432円 |
PLAT/USD | 42.5 | 4,590円 |

取引通貨ペアが異なれば、同程度のpip幅でも取引コスト(手数料)は大きく異なります。
また、10万通貨以下の取引量であれば、手数料は記載した数値よりも低くなります。
XMのスプレッドの取引コストを計算してみた結果
XMの取引コストは、たしかに高めに設定されています。
しかし、このスプレッドはレバレッジ888倍とスリッページ無しという取引条件を総合して考えてみる必要があります。
たとえば、国内業者はUSDJPYのスプレッドが0.3pipでレバレッジ25倍、XMは1.8pipでレバレッジ888倍。
レバレッジが異なるため、必要証拠金は大きく異なります。
取引コスト | 必要証拠金 | |
---|---|---|
国内業者 | 300円/lot | 40万円 |
XM | 1800円/lot | 約1万3000円 |
業者の判断基準としては、必要証拠金が高い代わりに取引コストの安い国内業者、
必要証拠金が安い代わりに取引コストの高いXM、どちらを優先するか、それは各人の判断になるでしょう。
XMのスタンダード口座のスプレッド現在値を確認するには?
XMのスプレッドは変動制です。
XM公式サイトのトップページ(PC版)の下部で最新のスプレッド(メジャー通貨ペア)を見る事ができます。
(トップページから下へスクロールするとみることができます。)

➡15分毎に更新され、約1時間前のデータが表示されています。非会員にも公開しています。
➡またトップページでは、XM内ユーザーのポジションの保有割合も公開しています。
買いと売りがどちらが優勢なのか、トレンドの推移をみるうえでも役に立つデータです。
XMの株価指数スプレッドの日本円での計算方法
XMの株価指数では取引コストの計算方法が通貨ペアとは少し違いますので、計算方法からみていきましょう。
MT4上では、株価指数のスプレッドは、ポイントで表示されています。
ポイントはpipを10倍した数値ですが、計算方法は通貨ペアと同じです。
株価指数の取引コストの計算方法は、以下の通りです。
XMの株価指数スプレッドの単位
株価指数では、1ポイント= 1当該国通貨での計算になります。
(日本円なら1円単位、USドルなら1セント単位、ユーロなら1ユーロセント単位。)
つまり、JP225(日経225)は日本円での計算になるので、12pointなら、1ロットあたり12円になります。
US30(ダウ平均)は米ドルでの計算になるので、360pointなら、1ロットあたり3ドル60セントになり、
日本円に換算すると1ロットあたり388円となります。(1ドル108円換算)
GER30(独30)はユーロでの計算になるので、500pointなら、1ロットあたり5ユーロになり、
日本円に換算すると1ロットあたり600円となります。(1ユーロ120円換算)
XMの株価指数平均スプレッド一覧と取引コスト(日本円換算)
株価指数:現物
1ロット=1株式指数です。
コード | 平均値 (point単位) | 1ロットあたりの 取引コストの目安(円) |
---|---|---|
AUS200 | 550 | 410円 |
EU50 | 260 | 301円 |
IT40 | 13 | 1,926円 |
CHI50 | 21 | 2,512円 |
GER30 | 500 | 714円 |
FRA40 | 180 | 217円 |
HK50 | 14 | 195円 |
JP225 | 12 | 12円 |
NETH25 | 60 | 72円 |
POL20 | 3 | 85円 |
US500 | 70 | 75円 |
US30 | 360 | 393円 |
US100 | 300 | 328円 |
UK100 | 150 | 210円 |
SWI20 | 500 | 604円 |
SPAIN35 | 7 | 723円 |
SING | 65 | 52円 |
株価指数:先物
1ロット=1株式指数です。
コード | 平均値 (pip単位) | 1ロットあたりの 取引コスト目安(円) |
---|---|---|
EU50 | 300 | 361円 |
CHI50 | 22 | 2,402円 |
DAX30 | 400 | 602円 |
FRA40 | 300 | 361円 |
JP225 | 24 | 24円 |
USDX | 5 | 55円 |
US500 | 130 | 142円 |
US30 | 750 | 764円 |
US100 | 500 | 535円 |
UK100 | 600 | 813円 |
SWI20 | 400 | 439円 |

株価指数インデックスの1ロットは、通貨ペアに比べて安価なので、取引手数料も安いですね。
ちなみに、株価指数のスプレッドは当国の市場がオープンすると狭まり、クローズしていると広がる特徴があります。
できればオープンしている時間にエントリーしたいですね。
日経225の最新スプレッドを確認
日本人にもなじみ深い日経225は、XM内でも人気銘柄です。
公式サイトのトップでも、最新スプレッドを公開しています。(XM内ではJP225という名称で記載)
XMのエネルギー&コモディティスプレッドの日本円での計算方法
最後に、エネルギーとコモディティについても取引コストの計算方法からみていきましょう。
エネルギーとコモディティの価格は、対USドルのレートで形成されています。
そのため、スプレッドの値もドル計算されます。
エネルギーとコモディティのスプレッドの単位
※エネルギーとコモディティの価格は、商品ごとにコントラクトサイズ(基準単位)がそれぞれ違うので、1pointあたりの価格がそれぞれ変わってきます。
銘柄名 | コントラクトサイズ | 1pointの価格 |
---|---|---|
BRENT | 100バレル | 1USD |
GSOIL | 4tonnes | 0.04USD |
NGAS | 1000MMBtu | 1USD |
OIL | 100バレル | 1USD |
OILMn | 10バレル | 0.1USD |
COCOA | 1MetricTon | 1USD |
COFFE | 10000LBS | 1USD |
CORN | 400Bushels | 0.04USD |
COTTO | 10000LBS | 1USD |
HGCOP | 2000LBS | 0.2USD |
SBEAN | 400Bushels | 0.04USD |
SUGAR | 10000LBS | 1USD |
WHEAT | 400Bushels | 0.04USD |
少しややこしいですが、たとえば、コーンのスプレッドが275pointの時に1ロットでエントリーする場合
コーンの1pointあたりの価格を参照すると、0.04ドルなので、
275pip×0.04USD×1ロット=取引コストは11ドル(日本円1,200円)と計算します。
XMのエネルギー&コモディティ平均スプレッド一覧と取引コスト(日本円換算)
エネルギー
コード | 平均値 (point表記) | 1ロットあたりの 取引コスト目安(円) |
---|---|---|
BRENT | 5 | 546円 |
GSOIL | 150 | 655円 |
NGAS | 41 | 4,476円 |
OIL | 5 | 546円 |
OILMIN | 5 | 55円 |

天然ガス(NGAS)の取引コストが高いのは、コントラクトサイズが大きく、小口での注文ができないためです。
商品先物(コモディティ)
コード | 平均値 (point単位) | 1ロットあたりの 取引コスト目安(円) |
---|---|---|
COCOA | 14 | 1,638円 |
COFFE | 80 | 8,736円 |
CORN | 220 | 950円 |
COTTON | 47 | 5,132円 |
HGCOPPER | 87 | 1,900円 |
SBEAN | 185 | 808円 |
SUGAR | 9 | 983円 |
WHEAT | 250 | 1,092円 |

コモディティ銘柄の取引コストは高安まちまちですね。
取引する際は、銘柄を間違えないように注意しましょう。
XMのゼロ口座の手数料日本円での計算方法
さて、次に計算するのは、ゼロ口座のスプレッドと手数料です。
ゼロ口座は、低スプレッド口座ですが、取引ごとに外付け手数料が発生します。
POINT
つまり、ゼロ口座の取引コストは、スプレッド+外付け手数料となります。
外付け手数料は、10万通貨往復取引につき、各通貨ペアの左側通貨(主軸通貨)10通貨がかかる計算です。
ゼロ口座では、手数料は左側通貨(主軸通貨)の10通貨/lotかかります。
通貨ペアごとに違うので、参考に手数料の目安を記載しておきます。
(レート参考 2020/8/31)
- USD/○○○の通貨ペア・・1,055円/lot
- EUR/○○○の通貨ペア・・1,257円/lot
- GBP/○○○の通貨ペア・・1,409円/lot
- AUD/○○○の通貨ペア・・777円/lot
- CHF/○○○の通貨ペア・・1,167円/lot
- CAD/○○○の通貨ペア・・807円/lot
- NZD/○○○の通貨ペア・・711円/lot
- SGD/○○○の通貨ペア・・777円/lot
※例外として、ゴールドとシルバーの手数料は以下のように計算します。
- Goldの手数料・・・Gold0.01オンス/lot 日本円に換算すると1,962円
- Silverの手数料・・・Silver0.5オンス/lot 日本円に換算すると1,237円
ゼロ口座の通貨ペア平均スプレッド一覧と取引コスト(日本円換算)
ゼロ口座平均スプレッドと取引コストの表の見方
スプレッドのpipの値は24時間MT4をまわした、およその平均値を計算しています。
一番右側の取引コスト欄には、ゼロ口座の各通貨ペアのpip幅と、外付けの手数料を足し合した合計値(日本円)を記載しました。
日本円のコストは、記事執筆時のレートを参考に算出したものです。(2019年11月13日)
ゼロ口座:メジャー通貨ペア
取引コストは、10万通貨取引にかかる手数料を掲載しています。
1万通貨取引ならば、表の金額の1/10になります。
通貨ペア | 平均スプレッド (pip単位) | 1ロットあたりの 取引コスト目安(円) |
---|---|---|
EUR/USD | 0.1 | 1,310円 |
USD/JPY | 0.1 | 1,190円 |
GBP/USD | 0.3 | 1,728円 |
USD/CHF | 0.3 | 1,310円 |
AUD/USD | 0.5 | 1,292円 |
USD/CAD | 0.6 | 1,684円 |
NZD/USD | 1.2 | 1,533円 |
EUR/GBP | 0.3 | 1,621円 |
EUR/JPY | 0.5 | 1,701円 |
EUR/CHF | 1.1 | 2,411円 |
GBP/JPY | 1.4 | 2,801円 |
CHF/JPY | 1.3 | 2,400円 |
AUD/JPY | 1.1 | 1,846円 |
ゼロ口座:マイナー通貨ペア
手数料は、10万通貨取引にかかる手数料を掲載しています。
1万通貨取引ならば、表の金額の1/10になります。
通貨ペア | 平均スプレッド (pip単位) | 1ロットあたりの 取引コスト目安(円) |
---|---|---|
EUR/CAD | 1.2 | 2,683円 |
AUD/CAD | 1.1 | 1,651円 |
EUR/AUD | 0.9 | 2,101円 |
AUD/CHF | 1.2 | 2,067円 |
GBP/CHF | 2.0 | 3,423円 |
AUD/NZD | 1.3 | 1,653円 |
CAD/CHF | 2.1 | 3,024円 |
NZD/CAD | 2.2 | 2,509円 |
GBP/AUD | 2.0 | 2,894円 |
GBP/CAD | 2.3 | 3,295円 |
EUR/NZD | 3.9 | 3,924円 |
NZD/CHF | 2.9 | 3,890円 |
GBP/NZD | 2.3 | 3,006円 |
USD/HKD | 0.4 | 1,648円 |
USD/DKK | 7.3 | 2,265円 |
EUR/SGD | 9.1 | 8,494円 |
EUR/DKK | 12.7 | 3,244円 |
GBP/SGD | 13.5 | 13,221円 |
USD/SGD | 13.7 | 11,990円 |
EUR/HKD | 14.1 | 3,165円 |
CHF/SGD | 16.3 | 14,139円 |
NZD/SGD | 19.1 | 15,124円 |
USD/PLN | 32.6 | 10,230円 |
EUR/SEK | 32.4 | 5,637円 |
USD/SEK | 34.9 | 5,009円 |
GBP/DKK | 32.6 | 6,643円 |
USD/NOK | 35.7 | 5,339円 |
EUR/PLN | 45.5 | 13,958円 |
EUR/NOK | 56.9 | 7,151円 |
USD/TRY | 76.4 | 15,590円 |
EUR/TRY | 76.6 | 15,681円 |
GBP/SEK | 59.4 | 8,064円 |
USD/MXN | 54.8 | 4,177円 |
GBP/NOK | 82.3 | 11,253円 |
EUR/ZAR | 84.7 | 7,392円 |
USD/ZAR | 15.7 | 12,128円 |
CAD/JPY | 1.5 | 2,323円 |
NZD/JPY | 2.0 | 2,598円 |
USD/HUF | 20.8 | 8,555円 |
SGD/JPY | 14.4 | 15,500円 |
EUR/HUF | 20.0 | 9,204円 |
USD/RUB | 290.0 | 6,010円 |
EUR/RUB | 326.2 | 6,742円 |
ゼロ口座:貴金属
手数料は、10万通貨取引にかかる手数料を掲載しています。
1万通貨取引ならば、表の金額の1/10になります。
通貨ペア | 平均値 (pip単位) | 1ロットあたりの 取引コスト目安(円) |
---|---|---|
GOLD/USD | 1.9 | 3,667円 |
SILVER/USD | 2.2 | 12,920円 |
XMのゼロ口座のスプレッド現在値を確認するには?
XM公式サイトのトップページ(PC版)の下部では、ゼロ口座メジャー通貨の最新スプレッドを公開しています。
(ゼロ口座のスプレッドはページ下部の左側です。)

➡スタンダード口座と同様に、15分毎に更新され、約1時間前のデータが表示されています。
非会員でも見ることが可能ですので、一度ご覧ください。

XMのスプレッド(取引コスト)を日本円でみると、いろいろなことがわかりますね。

スプレッドって、あんまり意識して取引しないから、勉強になったわ。
表をみたら結構取られているのね。

このスプレッド幅がレバレッジ888倍を利用する使用料として妥当かどうかは各個人の判断になると思いますよ。
ただ、今回計算したのは平均スプレッドなので、この値よりもスプレッド幅が狭くなる時もあります。
できれば、そうした時にエントリーをしたいですね。

そうなの?
スプレッドが狭い時間帯があるということ?

そうですね。XMのスプレッドは変動制なので、時間帯によって変化しています。
そのあたりのレポートを次章では行いたいと思います。
XMのスプレッドの特徴
XMのスプレッドの特徴を以下のようにまとめました。
それぞれ、見ていきましょう。
スプレッドの狭くなる時間帯は?

さて、気になるのは、スプレッドが狭くなる時間帯です。
XMの通常時のスプレッドは広いですから、できるだけ狭い時間帯を選んでトレードをしたいですね
POINT
一般的にスプレッドは、値動きが活発な時間帯に狭くなる傾向があります。
XMのスプレッドを観測を続けた結果、やはり同じような傾向がありました。
そして、その値動きの活発な時間帯というのは、各通貨ペアによって異なりました。

これはFXを長年やられている方にとっては、知っていることだと思いますが、各国の市場が開いている時間帯には、関連通貨は激しく動き、スプレッドも狭まります。

そうね。
シドニー市場が開いている時は、豪ドル(AUD)も激しく取引されそうだものね。

各国の市場の開場時間と、主な関連通貨をあらわしたものが以下の表です。
国名 | 市場時間 | 関連通貨 |
---|---|---|
ニュージーランド (ウェリントン) | 7:00~13:45 (夏)6:00~12:45 | NZD |
オーストラリア (シドニー) | 9:00~15:45 (夏)8:00~14:45 | AUD |
日本 (東京) | 9:00~15:00 | JPY |
中国 (上海) | 10:30~18:30 | CHN,AUD,SGD |
ドイツ (フランクフルト) | 17:00~1:30 (夏)16:00~0:30 | EUR,CHF |
イギリス (ロンドン) | 17:00~1:00 (夏)16:00~0:00 | GBP,EUR,CHF |
アメリカ (ニューヨーク) | 23:30~6:00 (夏)22:30~5:00 | USD,GBP,EUR,CAD |

基本的にはその国の市場が開いている時間に、最もスプレッド狭くなる傾向があります。
午前中にNZDやAUDなどのオセアニア通貨が活発に動き、午後からはヨーロッパ系の通貨が動きだして、それぞれの関連通貨ペアのスプレッドが狭くなるという感じですね。
オススメの取引時間帯は?
ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯、日本時間にすると以下のとおりです。
- 通常時(11月~3月末):23:30~1:00
- サマータイム時(3月末~10月末):22:30~0:00
※取引量の多いロンドンとニューヨークの市場が開いている時間帯は、もっとも注文量は活発になりスプレッドは狭くなります。
時間帯別スプレッド変化の傾向
- 朝 05:00~
- 値動きは比較的穏やか。スプレッドは広めに推移。
週末に大きな材料があった場合は月曜日の値動きに注意。早朝は参加者も少ないため、スプレッドはワイドに広がる傾向。
唯一オセアニア通貨のスプレッドのみが狭まっている。 - 朝 07:00~
- スプレッドは徐々に狭まる。
アメリカのディーラーが仕事を終える時間帯なので、値動きは穏やか - 朝 08:00~
- 東京市場がオープン。
9時に経済指標が発表されることもあるため、値動きが徐々に大きくなる。
この時間からドル円スプレッドは平均値に近い値が出るようになる。 - 昼 12:00~
- 値動きは穏やか。スプレッドはほぼ平均値。
中国市場の動向に左右されつつレンジ相場になることが多い。 - 午後 15:00~
- ヨーロッパ市場がオープン。
それまでのアジアの流れがガラリと変わることも多い。
一日のトレードをここからスタートする専業トレーダーもいます。 - 夕方 16:00~
- ロンドン市場がオープン。
ドイツとフランスの経済指標発表で大きく値動きすることも。
スプレッドは徐々にタイトになってくる。 - 夜 19:00~
- ここから夜の21時まで値動きは比較的穏やか。スプレッドは平均値近辺
- 夜 21:00~
- 一日で一番激しく値が動く時間帯。
ロンドン、アメリカのディーラーが積極的に参加して値を作る。
どの通貨ペアのスプレッドも最も縮小する傾向がある。 - 夜 02:00~
- ロンドン市場が閉まると、値動きはあまりしないようになる。
スプレッドも徐々に広がる傾向。
スプレッドが広がりやすい時間帯は○○に注意
XMのスプレッドが最大に広がりやすいのがアジアの早朝の時間帯です。
値動きは少なめですがスプレッドが大きく広がるため、注意したいのが損切ラインの設置ポイント。
安心だと思って置いた損切ラインに不意にひっかかってしまうことがあるのです。
ちょうどニューヨーク市場が閉まった後、早朝5時~8時は取引量が極端に少なくなります。
その時、スプレッドは、ドル円なら通常1.6~1.8pipsのところ、2.5pips~3.0pipsくらいに広がります。

朝起きてショック! ということがないようにしたいですね。
値動き次第では損切ラインに引っかかりやすくなるので、注意をしましょう。
「あれ? いつのまにか損切されてる!」
XMのMT4でトレードをしていると、ストップロスポイントにまだ引っかかっていないのに損切決済を行ってしまってるように感じることがあります。

これはPC版のMT4チャートはBid値のみで形成されていることで生まれる誤解です。
売りの損切はAsk値で行われます。
Ask値はMT4チャートには表示されていないので、チャートではかかっていないように見えても、ストップロスポイントにかかってることがあるのです。
ストップロスポイントを設置するときはBid値とAsk値の差に注意しながら行いましょう。


MT4の設定変更でAsk値は表示できるようになります。
【チャート】→【プロパティ】→【全般】→【Askのラインを表示】にチェックを入れれば表示できるようになります。
R部では、XMのロスカットの仕組みについてわかりやすく解説しています。
気になる方は参考にしてください。
指標イベント時のスプレッドの変化は?
2019年のある月の雇用統計発表の時に合わせて、スプレッドの変化について細かく記録してみました。
雇用統計の発表の時間が近づくにつれ、だんだんとスプレッドが広がっていき、発表時刻のその時。
チャートは上に大きくブレイクしました。
この月の雇用統計ではかなり良い数字が発表されたため、市場はサプライズと受け止め、ドル高方向に大きく動きました。
一方向に注文が集中すると、どうしてもスプレッドが広くなりますね。
しかし最初は大きく開いたスプレッド幅ですが、時間が経つにつれスプレッドが収縮していくのがわかります。
そして、4分後には注文も落ち着き、スプレッドも平均幅の1.8pipsに戻りました。

混雑時の注文についても、ほぼ表示通りのスプレッド価格で約定されました。
XMスプレッドの傾向まとめ

XMのスプレッドを観測していて気付いた点などをまとめてみました。
XMでトレードする際は、参考にしてください。
- 各国市場の状況に合わせて関連通貨のスプレッドは変化する。
- アジアの早朝の時間帯は、スプレッド幅が広がりやすいので決済逆指値の設置ポイントに注意
- ロンドン時間とニューヨーク時間の重なる時間帯に最小値が出やすい
- 指標発表直後はスプレッドがワイドに広がるが、通常値に戻るのも早い
ゼロ口座とスタンダード口座の取引手数料はどっちが安い?
取引コストを考えた場合、ロイヤリティプログラムのあるスタンダード口座と、ボーナスのないゼロ口座では、どっちが安くなるのか? 気になる所です。
結論を先に伝えると、実はスタンダード口座の方が取引コストが安くなるんです。
たとえば、ドル円で考えた場合、ゼロ口座とスタンダード口座の通常の取引コストは以下のようになります。
スタンダード口座 | ゼロ口座 | |
---|---|---|
USDJPY | 1.7pip | 0.1pip+10USD |
日本円に 換算した場合 | 1700円 | 1310円 |

通常通りに取引コストを換算すると、このようにゼロ口座の方が安くなります。

ほんとね。
頻繁にトレードをする人の場合、取引コストがゼロ口座の方が断然安くなるって聞いたことがあるわ。

でも、次のようにロイヤリティプログラム分を計算してみると・・・
ロイヤルティプログラム 20XM/lotポイント加算 = 6.6USドル(エリートランクの場合)
▼ボーナス分を換算してみると(ドル円レート110円で計算)
スタンダード口座 | ゼロ口座 | |
---|---|---|
USDJPY | 1.7pip-6.6USD | 0.1pip+10USD |
日本円に 換算した場合 | 974円 | 1310円 |

意外にもスタンダード口座の方が取引コストが安くなるんです。
もちろん、ボーナスは出金できませんからゼロ口座と同じ条件で計算できるというわけではありませんが、取引コストという面では、ロイヤリティプログラムだけでも十分に広いスプレッド分をカバーできていると言えるのではないでしょうか。

たしかに、ロイヤリティプログラム分を計算してみるとスタンダード口座の方が安くなるのね。
でも、付与されるポイントは出金できないボーナスと・・・なかなか悩ましいわね。
比較の鍵は対円レート
ゼロ口座とスタンダード口座を比較してみると、取引コストにおいては、スタンダード口座の方が少し安くなりました。
例外は、AUD,NZD,SGD,CAD(豪ドル、ニュージーランドドル、シンガポールドル、カナダドル)絡みの通貨ペアの取引コストです。
この4つの通貨絡みの通貨ペアは対円レートが低いため手数料が安く収まります。
対円レートが低い通貨ペアの取引コストをスタンダードと比べると、ゼロ口座の方が取引コストが安くなるんです。
上と同じ計算式で、計算すると取引コストは次のようになります。(記事執筆時レート参考 2019/10/25)
(例)AUDUSD,AUDJPY,NZDUSD,NZDJPYの通貨ペア
口座 | AUDJPY | AUDUSD | NZDJPY | NZDUSD |
---|---|---|---|---|
ゼロ口座 | 1940円 | 1070円 | 2692円 | 802円 |
STD口座 | 2674円 | 1434円 | 2774円 | 2574円 |
逆に対円レートの高い通貨(USD,EUR,GBP,CHF)が主軸通貨だと手数料が高くなるため、ゼロ口座より、スタンダード口座の方が取引コストは安くなるというわけです。
オススメは複数口座の使い分け
XMでは、複数の口座を持つことができゼロ口座とスタンダード口座を2つ持つことも可能です。
それぞれの口座間の資金移動もすぐにできます。
そこで、おすすめなのが、通貨ペアごとに複数口座を使い分けることです。
たとえば、対円レートの高い通貨が主軸通貨の通貨ペアを取引する時はスタンダード口座を使い、対円レートの低い通貨が主軸通貨の通貨ペアを取引する時はゼロ口座を使う、とすれば、取引コストは節約できるでしょう。
対円レートの高い通貨(スタンダード口座で取引推奨)
USD,EUR,GBP,CHF
対円レートの低い通貨(ゼロ口座で取引推奨)
AUD,NZD,SGD,CAD

複数の口座の使い分けは、XMユーザーの中ではわりとポピュラーな方法です。
1つしか口座が持てない国内業者に比べて、格段に利便性が向上しますので、一度お試しください。
XMスプレッドに関するよくある質問(FAQ)
- XMのスプレッドは変動制ですか?
- XMのスプレッドは変動制です。
基本的には流動量が多ければスプレッドはタイトになる傾向があります。
- XMのゼロ口座のスプレッドは、本当にゼロですか?
- XMのゼロ口座のスプレッドは、ゼロではありません。
主要通貨ペアでは0pip台ですが、マイナー通貨ペアのスプレッドでは、1pip~2pip台のスプレッドです。
スタンダード口座よりも狭いですが、ゼロ口座でもスプレッドはそれなりにあります。
- XMのスプレッドが突然広がったりすることはありますか?
- 指標発表時は広がることはあります。しかし、数分後には平均スプレッドに戻ることがほとんどです。
比較的、早朝の時間帯の方が広いスプレッドになりやすいので、早朝トレード時には気を付けておいた方が良いでしょう。
XMのスプレッドについて思うこと
XMのスプレッドは広いけど、皆さんどう思いますか?
XMの話題になった時に、ネガティブ要素としてよく言われるのが「スプレッドが広い」ことです。
ただ、ほとんどスリッページが発生しないので、XMのスプレッドは額面通りに計算できる感じです。
僕の場合トレードするのは値がブレイクした時が多いので、スリッページされるとかなり不利になってしまうこともあり、その点、XMのスプレッドは良い意味で安定していることは評価しています。
平均スプレッドよりも総合力で他社と比較
FXの取引条件を見比べる中で、スプレッドは大きな要素です。
しかし、平均スプレッドだけ見て決めるのは、危なっかしいところもあります。
特定の時間だけスプレッドが異常に広がったり、特定の銘柄がよくスリッページをしたり、実際そういう業者もあるので注意が必要です。
FX業者の良し悪しを比較するのは、なかなか難しいのですが、本当に見るべきは総合力のような部分で、スリッページの少なさや、入出金の手間、MT4/MT5の使い心地、サポート体制の充実度、など、使っていて不満を感じるところが少ない業者というのが、実は良い業者と言えるのかもと僕は感じています。
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