「CRYPTOS(クリプトス)」は、海外FX業者のBigBoss(ビッグボス)が運営する仮想通貨取引所です。
仮想通貨の現物取引が可能な海外FX業者は珍しく、BigBossからCRYPTOSへ資金移動できるので、FX取引で得た利益で仮想通貨の現物を購入するという資産運用も可能になります。
この記事では、実際にCRYPTOSで仮想通貨取引をした所感などを交えつつ、CRYPTOSの魅力や注意点、取引条件を解説しています。
- 現物取引専用の仮想通貨取引所
- BigBossのポータルで資金管理が可能
- 直感的に操作可能なプラットフォーム
- JPYの仮想通貨ペアに対応
- 他にはないユニークな通貨を取引可能
- 現在の取扱いペア数は13種類のみ
BigBossの仮想通貨取引所CRYPTOSとは?
CRYPTOS(クリプトス)は、BigBossがリリースした仮想通貨取引所です。
仮想通貨の現物取引専用の取引所なのでレバレッジ取引はできませんが、24時間365日いつでも仮想通貨の現物取引が可能です。
以前もFOCREXという仮想通貨取引所を運営していましたが、注文方式や取引手数料などを改善し、新たにCRYPTOSとして運営をスタートしました。
BigBossとCRYPTOSの違いは?
CRYPTOSがリリースされた時に、まずこういう疑問を抱きました。
- BigBossでも仮想通貨の取引ができるのに、CRYPTOSを利用する必要はあるの?
- BigBossとCRYPTOSって何が違うの?
BigBossとCRYPTOSの最も大きな違いは、「BigBossはレバレッジ取引専用、CRYPTOSは現物取引専用」という点で、BigBossではそもそも現物の取引はできません。
当然取引条件にも違いはありますが、単純にレバレッジ取引をしたい場合はBigBoss、現物取引をしたい場合はCRYPTOS、という風に取引タイプに応じて、どちらを利用するか判断してください。
項目 | CRYPTOS | BigBoss |
---|---|---|
取引の種類 | 現物取引 | レバレッジ取引 |
取扱い銘柄数 | 13種類 | 30種類 |
最大レバレッジ | 1倍 | 50倍 |
取引コスト | 0.09~0.2% の手数料 |
スプレッド+ 短期決済手数料 |
スワップ | ✖ | 〇 |
※短期決済手数料:5分以内に決済した場合、取引金額に対して往復0.4%の手数料が発生
CRYPTOSは現物取引のみでポジションを保有することもないので、レバレッジやスワップは発生しません。
取引条件の違いは何となく分かったので、詳しく特徴などを解説する前にまずCRYPTOSで取引してみましょう。
CRYPTOSでBigBossコイン(BBC)を取引してみた
まず使ってみないことにはハッキリとした違いや良さも分からないので、とりあえずCRYPTOS(クリプトス)で取引をしてみることにしました。
折角なので、今回はCRYPTOSでしか購入できないBigBossコイン(BBC)を購入してみます。
BigBossが自社で発行するトークン(暗号資産)で、CRYPTOSでのみ売買が可能です。
BigBossに入金して取引に利用可能で、今後BBC保有者向けにBigBossを更にお得に利用できるようなサービスの提供を予定しています。
CRYPTOSにログイン
CRYPTOSにログインして独自プラットフォームを見た第一印象は「シンプルで使いやすそう」です。
メニューがトレードとステーキング、取引履歴しかないので、少し触れるだけで使い方は理解出来そうです。
スマホ版は特に分かりやすいので、インジケーターなどでチャートを詳しく分析したい時はPC、サクッと売買だけしたい時はスマホで利用するなど使い分けるのが良さそうです。
CRYPTOSへのログイン方法は、BigBoss(ビッグボス)へログイン|マイページ/MT4/MT5で詳しく解説しています。
BigBossコインを購入する前にチャートを確認
今回はBigBossコインを購入することを目的としているので、早速BigBossコインの購入に移っていきます。
CRYPTOSはMT4/MT5と違って、銘柄一覧から注文することは出来ないので、BBC/JPY(ビッグボスコイン/円)のチャートを表示させます。
今回は利用してみること自体が目的なので、チャートの変動は気にせず、購入を進めていきます。
チャートをワンクリックで画像化して保存やツイートできる珍しい機能がついてますね、私自身は使うことはないと思いますが…。
チャートに表示する銘柄の切替方法
-
プラットフォームの右側に銘柄一覧が表示されているので、そこで任意の銘柄をクリックすれば、チャートの表示が切り替わります。
-
画面上部に表示されている銘柄名をタップすると銘柄一覧が表示されるので、そこで任意の銘柄をタップすれば、チャートの表示が切り替わります。
BigBossコインを1万円で買えるだけ買ってみる
CRYPTOSは現物取引専用なので、BigBossコインの現物を持っていない私は必然的に「買い注文」です。
今回は成行注文と指値注文をそれぞれ5,000円ずつ注文してみることにします。
パーセンテージの指定で注文数量を簡単に決定
今回は1番簡単な注文方法を試したかったので、パーセンテージの指定をして注文することにします。
自分で注文数量の入力もできますが、パーセンテージの指定は「自己資金の何%分の注文をするか」を指定すれば、自動で注文数量が決定できる機能です。
細かい指定はできませんが、ワンクリックで現在のレートと自己資金から注文数量を決定してくれるので便利です。
1分1秒を争う程焦って購入したい場面があるか分かりませんが、急ぎで買いたい時は、成行注文でパーセンテージの指定をすれば、最も早く暗号通貨を手に入れられますね。
BigBossコインを5,000円分成行注文
今回は5,000円分のBigBossコインを成行注文したいので50%を選択します。
成行注文は現在すぐに約定する最良のレートで注文が入るので、約定を待つ必要がなく、注文したと同時に約定しました。
レートが大きく変動している時はどうか分かりませんが、今回は指定した通りの注文数量で即約定でき、ノンストレスで取引できました。
ちなみに約定時に自動で手数料が引かれるので、手数料がいくらか見たい場合は「取引履歴」で確認できますよ。
続けてBigBossコインを5,000円分指値注文
残りの資金が4,995円、全て指値注文でBigBossコインを注文したいので、100%を選択します。
今回は約5,000円の小口注文なので、指値で指定したレートになったら、即約定してくれました。
ただし、チャートや注文履歴などを見た様子だと、タイミングによっては指値注文がかなり少なく、大口注文だと1回で約定しきれない場合があるかもしれません。
現在どれくらいのレートでどれだけ指値注文が入っているか、直近ではどのレートでどれ位約定しているかが分かるので、指値注文を入れる時の参考になりますよ。
BigBossコインの運用方法を考える
1万円でBigBossコインを38.373BBC購入し、私もBBCホルダーの一員となったので、次に考えるのは「購入したBigBossコインをどうするか」です。
BigBossコインの主な運用方法は3つ
BigBossコインの考えられる運用方法は3種類です。
結論から言うと、長期的に利益を出したいならステーキング、すぐに利益を出したいならBigBossへの入金がおすすめです。
- 現物をガチホして値上がりを待つ
- 現物をステーキングして、BigBossコインを増やす
- BigBossに入金してボーナスをもらう
1.現物をガチホして値上がりを待つ
とにかく思うまま現物を保有し続けます。
BigBossコインはまだ新しい暗号資産なので、これから価値が高まる可能性は十分あります。
現物の保有はいつでも好きな時に売れるので最も低リスクですが、相当値が上がらない限り大きな利益を上げるのは難しいでしょう。
2.現物をステーキングして、BigBossコイン自体を増やす
ステーキングは簡単に言うと、保有している現物を予め期間を決めてCRYPTOSに預けて報酬を貰うことです。
CRYPTOSではBigBossコインは最低100BBCからステーキングでき、最大で年利18%の利益を得ることができます。
報酬でBBCを獲得できるので、ただ保有しているより利益を得やすいですが、ステーキングしたBigBossコインは期間満了まで動かせない点で少しリスキーだと言えます。
なお、ステーキングは期間が満了する前に解約することも可能ですが、途中で解約をするとステーキングの報酬は付与されません。
- 解約を申請しても即解約される訳ではなく、最長で10営業日かかります。
3.BigBossに入金してボーナスをもらう
CRYPTOSからBigBossへ、BigBossコインを入金すると、月間$5,000に達するまで10%入金ボーナスを獲得できます。
BigBossへ入金後は、口座の基本通貨に自動で両替され、FX取引で資金を運用できるので、取引の状況次第で資金がなくなる可能性も大きな利益を得る可能性もあります。
BigBossへ入金してボーナスをゲット
今回はBigBossで100%入金ボーナスが開催されていて、BBC入金ボーナスと併用が可能だったので、BigBossへ入金をすることに決めました。
結果BigBossコイン購入時よりもBigBossへの資金移動時の方がBigBossコインのレートが高く、更に110%のボーナスが付いた為、直接BigBossへ入金するより1,233円お得に入金できました。
また、仮に100%入金ボーナスが開催されていなくても、直接入金するよりも1,123円お得です。
入金経路 | 口座残高 | ボーナス | 証拠金 総額 |
---|---|---|---|
1万円を 直接 BigBoss へ入金 |
10,000 円 |
10,000 円 |
20,000 円 |
CRYPTOS 経由で BigBoss へ入金 |
10,112 円 |
11,121 円 |
21,233 円 |
入金経路 | 口座残高 | ボーナス | 証拠金 総額 |
---|---|---|---|
1万円を 直接 BigBoss へ入金 |
10,000 円 |
10,000 円 |
20,000 円 |
CRYPTOS 経由で BigBoss へ入金 |
10,112 円 |
11,121 円 |
21,233 円 |
現状BigBossコインを購入して、すぐにレートが大きく下がる可能性は限りなく低く、極端な話、BigBossコインを購入してすぐにBigBossへ送金すれば損することはありません。
多少であればレートが下がっても10%入金ボーナスでカバーできるので、少し手間は増えますが、毎回CRYPTOSを経由してBigBossへ入金する方がお得に入金が可能です。
BigBossコインのレートの変動による損失が気になる場合は、入金前にCRYPTOSでチャートや注文履歴を確認して判断すればリスクを抑えられますよ。
CRYPTOSの魅力と注意点
CRYPTOSを実際に利用してみて、魅力的な点や少し注意が必要な点がいくつか見つかりました。
ここでは、複数の仮想通貨取引所で取引したことのある私が感じた魅力と注意点を解説します。
CRYPTOS 5つの魅力
CRYPTOSの最大の特徴は、プラットフォームが分かりやすく、ステーキングが可能、BigBossの会員ページで資金管理が可能な点などです。
分かりやすいプラットフォーム
独自プラットフォームと聞くと業者ごとのクセがあり慣れるまで使いづらいイメージがありますが、CRYPTOSならそんな心配は必要ありません。
仮想通貨の現物取引に特化しており、複雑な機能を実装する必要がないので、数分触れてみれば使い方を理解できるくらいシンプルです。
一部銘柄はステーキングで運用可能
CRYPTOSではBTC(ビットコイン)・ETH(イーサリアム)・BBC(ビッグボスコイン)をステーキングできます。
ステーキングとは、簡単に言えば取引所に現物を預けてその利息をもらうようなイメージで、30日以上ステーキングすると最大18%(年利)の利益がもらえます。
ステーキングは短期間から可能なので、特に相場の変動が小さい時や上昇トレンドにある時はステーキングをして現物の保有数を増やすのがおすすめです。
最長3ヶ月迄指定できますが、ステーキング中の通貨はロックがかかり、期間終了まで何もできなくなる点は注意が必要です。
BigBossのマイページで資金を管理
BigBossとCRYPTOSで保有する資金は全てBigBossのマイページで一括で管理しています。
CRYPTOSへの入出金だけでなく、CRYPTOSで購入した仮想通貨の現物もマイページで確認できるので、どれだけ資産を保有しているか簡単に把握できます。
また、BTCとBBCは、BigBossとCRYPTOS間で資金移動をして利用することができます。
その為、例えばBigBossの取引で得た利益をCRYPTOSに資金移動して、仮想通貨の現物を購入するといった資産運用も可能です。
日本円で現物取引が可能
海外仮想通貨取引所は日本円(JPY)で取引できない取引所が大半で、仮に取引できたとしても入金手数料が高く余計なコストがかかります。
しかし、CRYPTOSなら日本円で取引が可能で、CRYPTOS側での入金手数料は発生しません。
手数料は取引時に発生する手数料のみ
CRYPTOSの取引手数料は、銘柄によって異なるものの、中には海外の大手仮想通貨取引所より手数料が安い銘柄もあります。
現物取引なので、その他のスワップポイント(資金調達料)やスプレッドも発生しません。
なお、取引手数料には2種類ありますが、指値注文時に発生するのがメイカー手数料、成行注文時に発生するのがテイカー手数料です。
メイカー 手数料 |
テイカー 手数料 |
|
---|---|---|
CRYPTOS | 0.02~0.18% | 0.05~0.2% |
Bybit | 0.1% | 0.1% |
Bainance | 0.1% | 0.1% |
※BybitとBainanceはランクによって手数料が異なり、表中の手数料は最低ランクの手数料
CRYPTOSの取引手数料一覧
銘柄名 | メイカー 手数料 |
テイカー 手数料 |
---|---|---|
USDTJPY | 0.05% | 0.02% |
BTCUSDT/BTCJPY | 0.1% | 0.09% |
ETHUSDT/ ETHBTC/ ETHJPY |
0.1% | 0.09% |
BBCUSDT/BBCJPY | 0.1% | 0.09% |
XRPJPY | 0.15% | 0.14% |
EXCUSDT/EXCUSD | 0.2% | 0.18% |
RSVC USDT |
0.2% | 0.18% |
BXCUSDT | 0.2% | 0.18% |
ちなみに今回記事作成前に1万円分BigBossコインを取引した手数料は約10円(0.03BBC)でした。
CRYPTOS 4つの注意点
CRYPTOSの最大の注意点、懸念点は取扱い銘柄が少なく、取引量自体が少ない点です。
ただしこれはあくまで現時点での注意点です。
CRYPTOSが現在計画している通り、取扱い銘柄を3年間で1000ペアまで増やせれば、その分ユーザーが増えて流動性も増すので、今後の動向次第で注意点から魅力に変わる可能性も秘めています。
取扱い銘柄数が少ない
2024年10月現在CRYPTOSの取扱い銘柄は13ペアです。
独自トークンBBC(BigBossコイン)に加えてEXCやRSVC、BXCなど珍しい仮想通貨の取扱いがある点は面白い点ですが、その分メジャーな仮想通貨は7ペアのみです。
2026年頃までに取扱い銘柄数1,000ペアを予定しており、順調に増えていけば多くの仮想通貨取引所より銘柄数が多くなるので今後に期待です。
BTCUSDT | BTCJPY | ETHUSDT | ETHBTC |
ETHJPY | USDTJPY | XRPJPY | BBCUSDT |
BBCJPY | EXCUSDT | EXCUSD | RSVCUSDT |
BXCUSDT |
BTCUSDT | BTCJPY |
ETHUSDT | ETHBTC |
ETHJPY | USDTJPY |
XRPJPY | BBCUSDT |
BBCJPY | EXCUSDT |
EXCUSD | RSVCUSDT |
BXCUSDT |
取引量が少ない
CRYPTOSはまだリリースされたばかりでユーザーが少なく、取引量が多くありません。
また、CRYPTOSの取扱い銘柄はそもそも取引量の少ないマイナーな通貨や日本円とのペアが多く、更にBigBossコインはCRYPTOSでしか取引できないので、流動性もあまり高くありません。
流動性の低い銘柄は「約定するまでに時間がかかる」「希望の価格で約定しない」など不利な取引になる可能性があります。
指値注文をする際はチャートだけでなく、板注文や注文履歴などを確認しつつ注文する方が良いです。
CFD取引(レバレッジ取引)はできない
CRYPTOSは現物取引専用の仮想通貨取引所です。
レバレッジ取引は対応しておらず、レバレッジ取引をする場合はBigBossの仮想通貨CFD取引を利用する必要があります。
銘柄ごとに最低取引数量が定められている
CRYPTOSでは各銘柄ごとに最低取引数量が決まっており、その数量以下の取引はできません。
発注時に最低数量を下回っている場合は、「数量が必要最低単位を下回っています」と表示されます。
CRYPTOSで口座開設するには?
CRYPTOS単体で口座開設することはできず、必ずBigBossの口座開設が必要になります。
とは言っても、BigBossで口座開設をする時に特別な入力項目がある訳ではなく、BigBossの口座を開設すると同時にCRYPTOSの口座も自動で開設されます。
CRYPTOSの口座開設方法
- BigBoss公式HPにアクセス
- 口座開設フォームに必要事項を記入
- ライブ口座の開設が完了
(この時点で入金&取引が可能) - 詳細な情報の登録
- 必要書類のアップロード
BigBossでは本人確認(KYC)が完了する前に入金や取引ができるので、最短3分程でCRYPTOSを利用できます。
ただし、本人確認前は機能に制限があり、bitwalletやBXONEでの入金ができず、出金も出来ません。
結局最終的には必要になる手続きなので、口座開設時に本人確認まで終わらせる方がスムーズです。
既にBigBossの口座を保有している方は、自動でCRYPTOS口座が開設されているので、BigBossへログインの記事を参考に、マイページへログインして情報を確認しましょう。
CRYPTOSは現状取扱い銘柄が少なく取引の選択肢が少ない点や流動性が低い点は残念ですが、今後銘柄がもっと増えていけば必然的にユーザーも増えて流動性も高まるでしょうし、面白いサービスになるんじゃないかと思います。
また、今回取引した独自のトークンBigBossコインは、仮想通貨の将来性を判断する上で重要なロードマップ(※1)やホワイトペーパー(※2)がしっかり公式HPで公開されており、既にロードマップの通りにいくつか機能が実装されています。
2023年内には更に様々なボーナスやBBCトークン関連のゲームコンテンツなどまだまだ面白いサービスの提供が予定されており、ロードマップ通りに進めばBigBossコインの値上がりも十分期待でき、今後もCRYPTOSやBigBossコインに注目していきたいです。
※1.ロードマップ:プロジェクトの目標達成までの大まかな計画
※2.ホワイトペーパー:特定の技術や商品について解決すべき課題や要因を紹介しつつ、当該技術や商品の利点や長所をアピールする為の資料
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