XMTrading(エックスエム)の手数料についてまとめた記事です。
XMでは、スプレッドやスワップ以外は原則手数料無料で利用できますが、知らずに利用すると思わぬ手数料が発生する場合があります。
そこで本記事では、XMで各手数料が発生するタイミングや、取引する際に発生する手数料や計算方法、口座維持にかかる手数料を解説します。
- ✅ XMの手数料体系を完全理解
- ✅ 口座タイプ別のコスト比較
- ✅ 手数料を安く抑える方法
- ✅ 2025年最新の手数料情報
XMの手数料で知っておくべき基本知識
XMで手数料が発生するのは全部で7パターン
XMでは、主に「入金、出金の手数料」や「スプレッド、ECN手数料、スワップコスト」、「口座維持手数料、資金移動」などの手数料が発生します。
それぞれの手数料が発生するタイミングは以下のとおりです。
手数料 | 手数料が発生する タイミング |
---|---|
入金手数料 | 入金する時 |
出金手数料 | 出金する時 |
スプレッド | ポジションを エントリーする時 |
ECN手数料 | ゼロ口座でポジションを エントリーする時 |
スワップ ポイント | ポジションをロール オーバーした時 |
資金移動 | 基本通貨が異なる口座間で 資金移動した時 |
口座維持 手数料 | 90日間以上口座を放置した時 |
XMの入出金時に発生する手数料
XMの入出金手数料は基本的に無料です。
ただし、銀行送金の場合、入出金額によって手数料が発生する場合があります。
また、オンラインウォレットを利用する場合、XMへの入出金は無料ですが、ウォレット自体への入出金で手数料が発生します。
XMに入金する際に発生する手数料
XMの入金時に発生する手数料は、基本的に無料ですが、入金額や入金方法によっては、送金元で手数料が発生する場合があります。
カードやApple Payでの入金は完全に手数料無料なので、手数料を最も節約して入金できます。
入金方法 | XMへの 入金手数料 | XM以外で 発生する手数料 |
---|---|---|
銀行送金 | 入金額 1万円未満 の場合 880or1500円 | 振込手数料:0~880円 |
bitwallet | 無料 | クレカ: 入金額の8%~8.5% 銀行送金: 無料 |
クレジット/ デビットカード (VISA/JCB) | 無料 | 無料 |
仮想通貨 | 無料 | ウォレットへの 入金手数料 ウォレットからの 送金手数料 |
Apple Pay | 無料 | 無料 |
BXONE | 無料 | 銀行送金:無料 仮想通貨:無料 |
銀行送金で入金する際、入金額が1万円未満の場合、決済代行会社によって880円または1500円の入金手数料が発生します。
出金する際に発生する手数料
XMから出金する際に発生する手数料は、基本的に無料ですが、出金額によって手数料が発生する場合があります。
また、オンラインウォレットを利用する場合、ウォレットから出金する際に手数料が発生します。
出金方法 | XMからの 出金手数料 | XM以外で 発生する手数料 |
---|---|---|
銀行送金 | 40万円以上の出金:無料 40万円未満の出金:一律2500円 | ー |
bitwallet | 無料 | 銀行送金:389~777円 |
クレジット/ デビットカード (VISA) | 無料 | 無料 |
仮想通貨 | 無料※ | ウォレット/ 取引所による |
STICPAY | 無料 | 銀行送金: 出金額の2%+800円 |
BXONE | 無料 | 銀行送金:一律500円 仮想通貨:無料 |
※USDT(ERC20)で300ドル未満を出金する場合は15ドルの出金手数料が発生
銀行送金や仮想通貨(USDT)で出金する際は、出金額に気を付けないと、出金手数料が発生します。
XMでの取引時に発生する手数料
XMで取引する際に発生する手数料は以下の3種類です。
スプレッドとして発生する手数料
スプレッドとは、FX取引をする際の「売値(Bid)」と「買値(Ask)」の差額のことで、注文時に取引手数料として損益に反映されます。
例えば、ドル円の「売値」が146.001円で「買値」が146.012円の場合、スプレッドは0.011円(1.1pips)となります。
XMのスプレッドは口座タイプによって異なり、KIWAMI極口座やゼロ口座が狭めの設定になっています。
通貨ペア | スタンダード/ マイクロ | KIWAMI極 | ゼロ |
---|---|---|---|
USDJPY | |||
EURUSD | |||
GBPUSD | |||
AUDUSD |
参考レートは
ゼロ口座は別途取引手数料が発生
表内の単位はpips
詳細:XMスプレッド一覧
KIWAMI極口座なら手数料を大幅削減
XMで一番取引コストが安い口座は「KIWAMI極口座」です。KIWAMI極口座を利用するだけで様々な手数料の節約になります。
- 取引手数料: 完全無料
- スプレッド: スタンダード口座の約半分
- スワップ: 主要銘柄でスワップフリー
- 総合コスト: 全口座タイプで最安
スプレッドを円換算する方法
スプレッドは、pips(ピップス)単位で表示され、決済通貨によって計算式が異なります。
決済通貨とは、通貨ペアの右側の通貨のことで、USDJPYなら「円」、GBPUSDなら「米ドル」です。
決済通貨が円の場合
スプレッド(pips) × 0.01(値動きの最小値) × 取引量 = スプレッド(円)
例)
USDJPYのスプレッドが1.5pipsで1ロット(10万通貨)取引した場合
1.5(pips)×0.01(値動きの最小値)×100,000(取引量)=1,500円
決済通貨が円以外の場合
スプレッド(pips) × 0.0001(値動きの最小値) × 取引量 × 対円レート
= スプレッド(円)
例)
GBPUSDのスプレッドが1.5pipsで1ロット(10万通貨)取引、1ドル130円の場合
1.5(pips)×0.0001(値動きの最小値)×100,000(取引量)×130(対円レート)
=1,950円
ゼロ口座のみ発生する手数料(ECN手数料)
XMのゼロ口座では、スプレッドとは別に1ロットの取引につき基軸通貨10通貨(往復)の取引手数料(ECN手数料)が発生します。
基軸通貨とは、通貨ペアの左側の通貨のことで、USDJPYなら「ドル」、GBPUSDなら「ポンド」です。
ゼロ口座の取引手数料は、FX通貨ペアとゴールド・シルバーのみ発生します。
ゼロ口座の通貨ペアの取引手数料を円換算する方法
取引する通貨ペアが「”USD○○○”なら10USD」「”GBP○○○”なら10GBP」の手数料が発生します。
つまり、決済通貨(右側通貨)がなんであれ、基軸通貨が同じなら必要な手数料も同じになります。
円換算する方法は以下の計算式で算出可能です。
10通貨(基軸通貨) × 1(取引量) × 対円レート = 手数料(円)
例1) USDJPYを1ロット(10万通貨)取引、
1ドル140円の場合
10USD(基軸通貨) × 1Lot(取引量) × 140円(対円レート)=1,400円
例2) GBPUSDを1ロット(10万通貨)取引、
1ポンド180円の場合
10GBP(基軸通貨) × 1Lot(取引量) × 180円(対円レート)=1,800円
以下にゼロ口座の1ロット取引に発生する取引手数料を円換算し一覧表にまとめました。
左側通貨 | 手数料 | 対円 レート | 手数料 (円) |
---|---|---|---|
AUD | 10AUD | ||
CAD | 10CAD | ||
CHF | 10CHF | ||
EUR | 10EUR | ||
GBP | 10GBP | ||
NZD | 10NZD | ||
SGD | 10SGD | ||
USD | 10USD |
※参考レートは
詳細:XMゼロ口座
ゴールド&シルバーの取引手数料を円換算する方法
ゴールドは「ゴールド価格の0.5%(片道)」、シルバーは「シルバー価格の25%(片道)」の手数料が発生します。
1Lot取引に必要な往復手数料は、以下の計算式で円換算が可能です。
ゴールド
ゴールド価格×1%×取引量×対円レート=手数料(円)
シルバー
シルバー価格×50%×取引量×対円レート=手数料(円)
例1) ゴールド価格1940を1ロット(10万通貨)取引、1ドル140円の場合
1940(価格) × 0.01 × 1Lot(取引量) × 140円(対円レート)=2,716円
例2) シルバー価格23.5を1ロット(10万通貨)取引、1ドル140円の場合
23.5(価格) × 0.5 × 1Lot(取引量) × 140円(対円レート)=1,645円
以下にゼロ口座の1ロット取引に発生するゴールドとシルバーの取引手数料を円換算し表にまとめました。
銘柄 | 手数料 | 現在レート | 手数料(円) |
---|---|---|---|
GOLD | 金価格の1% | ||
SILVER | 金価格の50% |
※参考レートは
ECN手数料が徴収されるタイミング
ゼロ口座のECN手数料は、MT4の場合、エントリー時に往復分(10通貨)が一括で徴収され、MT5の場合、片道ずつ(5通貨)徴収される仕組みになっています。
MT4の取引手数料は「エントリー時のレート」で決まり、MT5の取引手数料は「エントリー時と決済時のそれぞれのレート」で決まるため、MT4とMT5で取引手数料にわずかな差が生じます。
- エントリー時のレートより決済時のレートが高い場合は、MT4が有利
- エントリー時のレートより決済時のレートが低い場合は、MT5が有利
スワップポイントで発生する手数料
スワップポイントとは、二国間の通貨金利の差額により発生する損益です。
スワップポイントがプラスなら利益として獲得できますが、マイナスだとスワップ手数料として支払う必要があります。
スワップポイントは通貨ペア毎に異なり、原則片側がプラススワップ、または両側マイナススワップに設定されています。
通貨ペア | スワップポイント | |
---|---|---|
買(L) | 売(S) | |
USDJPY | ||
EURUSD | ||
GBPUSD | ||
AUDUSD |
スワップポイントは変動しています。取引を行う前にXM公式サイトでご確認ください。
詳細:XMのスワップポイント
スワップポイントを円換算する方法
MT4/MT5やXM公式サイトのスワップポイントは、1Lotを1日保有した場合に発生するポイントを表記しています。
XMのスワップポイントを円に換算する方法は以下の計算式で算出できます。
スワップポイント=(契約サイズ×少数桁)×取引ロット数×スワップ値×対円レート
例1) USDJPYの買いスワップが「12」で
1ロット(10万通貨)保有する場合
100,000(契約サイズ)×0.001×1(取引量)
×12(スワップ値)=1,200円
つまり、1日保有すると1,200円を獲得できます。
例2) GBPUSDの買いスワップが「-4.3」で
1ロット保有、1ドル140円の場合
100,000(契約サイズ)×0.00001(少数桁)
×-4.3(スワップ値)×140円(対円レート)
=-602円
つまり、1日保有すると602円の手数料を支払う必要があります。
XMのスワップポイントが付与されるタイミング
XMのスワップポイントは、月曜から金曜のロールオーバー(翌日持ち越し)時に発生します。
具体的には、日本時間の朝7時(夏時間は朝6時)のタイミングで、持ち越した未決済ポジションの保有量に応じてスワップポイントが加算されます。
詳細:XMの夏時間
スワップポイントは、月~金曜日まで毎日損益に反映されますが、実際に残高に反映されるのは「ポジションを決済した後」になるので注意しましょう。
スワップポイントが3倍になる日に注意
土日は取引市場が閉鎖しているためスワップポイントは加算されませんが、代わりに特定の日にスワップが通常の3倍になります。
FX通貨ペア・貴金属
MT4/5で水曜から木曜になるタイミング
(日本時間で木曜の朝7時)
株価指数・エネルギー・株式
MT4/5で金曜から土曜になるタイミング
(日本時間で土曜の朝7時)
XMの口座間資金移動に発生する手数料
XMの口座間の資金移動は手数料無料です。
ただし、移動元と移動先の基本通貨が異なる場合、ECBの実勢レートに基づいて自動的に換算され、0.3%の為替手数料が発生します。
基本通貨が異なる口座間で資金移動する際は注意しましょう。
ECB(European Central Bank)は、欧州中央銀行のことを指します。ユーロ圏である20ヵ国の統一的な金融政策を担っている中央銀行です。
詳細:欧州中央銀行HPへ
詳細:XM口座間の資金移動
XMの口座維持に発生する手数料
XMでは90日間取引も入出金もせずに口座を放置した場合、アカウントが休眠口座となり、口座維持手数料が発生します。
休眠口座になった場合、ボーナスが消滅し、毎月口座維持手数料10ドルが残高から差し引かれます。
休眠口座の判定はアカウント単位で行われる為、どれか一つのXM口座を使用していれば休眠口座にはなりません。
詳細:XM口座凍結/休眠口座
残高がない状態で更に90日間放置すると「口座凍結」になるので注意しましょう。
XMの手数料を無料・格安にする6つの節約方法
XMの手数料は工夫次第で大幅に削減できます。特に取引回数が多いトレーダーほど、手数料の差が年間コストに大きく影響します。以下の6つの方法を実践することで、年間数万円から数十万円の手数料節約が可能になります。
1. 口座タイプ選びで手数料を最適化
XMの4つの口座タイプは、それぞれ異なる手数料体系を持っています。あなたの取引スタイルに合わない口座を選ぶと、無駄な手数料を支払い続けることになります。
- スキャルピング: KIWAMI極口座(手数料無料+狭いスプレッド)
- デイトレード: KIWAMI極口座またはゼロ口座
- スイングトレード: スタンダード口座(ボーナス活用)
例えば、1日10回・1ロットずつ取引するスキャルピングトレーダーがスタンダード口座からKIWAMI極口座に変更すると、月間20万円近くの手数料の削減が可能です。。
2. 入出金方法の選択で手数料ゼロ
入出金方法の選択ミスは、取引以外で発生する最も無駄な手数料です。特に出金手数料は金額が大きく、年間で見ると相当な負担になります。
以下の節約方法を試してみてください。
- 入金時: クレジットカード利用で手数料無料+カードポイント獲得
- 出金時: 40万円以上なら手数料完全無料
- 年間節約額: 月2回20万円出金→40万円まとめ出金で3万円節約
例えば、月1回20万円ずつ出金する場合、毎回2,500円×12回=年間3万円の手数料が発生します。40万円ずつまとめて出金すれば、この手数料は完全にゼロになります。
あまり知られていない情報ですが、入金時にクレジットカードを利用すれば、XMへの手数料が無料になるだけでなく、カードのポイントやマイルも同時に獲得できるのでお得です。
3. 休眠口座手数料の回避
休眠口座手数料は「知らないうちに残高が減っていた」という最も悔しい手数料です。しかし、簡単な対策で完全に回避できます。
休眠口座は90日間口座未使用で月10ドル(約1,500円)の維持費が発生するため、以下で回避が可能です。
- 月1回の少額取引(0.01ロットでも可)
- 複数口座のうち1つでも取引継続
- 残高ゼロでの放置(手数料は発生しない)
休眠口座を放置すると年間1.8万円の損失になりますが、月1回の少額取引だけで完全に回避できます。
4. スワップ手数料の最適化
スワップ手数料は長期保有で大きな負担となる隠れたコストです。特にマイナススワップは「気づいたら大きな損失」となりがちな手数料です。
- KIWAMI極口座: 主要銘柄でスワップフリー
- ポジション保有時間: スワップ発生前に決済
- 通貨ペア選択: プラススワップの方向で取引
例えば、USDJPYのマイナススワップは1ロットあたり日額約2,800円です。1ヶ月保有すると約8.4万円のスワップ手数料が発生しますが、KIWAMI極口座なら完全無料です。
5. ボーナスを活用した実質コスト削減
XMのボーナスは「もらえる手数料割引券」のようなものです。特に高額なボーナスを活用すれば、実質的な手数料負担を大幅に軽減できます。
- 口座開設ボーナス: 15,000円で手数料分をカバー
- 入金ボーナス: 最大10,500ドル(約150万円)で証拠金増加
- XMポイント: スタンダード口座で実質スプレッド軽減
スタンダード口座で月間50ロット取引すると、XMポイントで月額約5万円相当のボーナスを獲得できます。これは実質的な手数料割引として機能し、年間では60万円の節約効果があります。
6. オートリベート口座で取引毎にキャッシュバック
オートリベート口座は、取引する度に現金がキャッシュバックされる画期的なサービスです。ボーナスとは異なり、受け取った金額は制限なく出金可能な現金として還元されます。
- 仕組み:取引量により毎日現金をキャッシュバック
- リベート額: 通貨ペアやIBにより異なる
- 受取方法: 自動でXMマイウォレットに現金として反映
- 出金制限: なし(いつでも自由に出金可能)
- オートリベート口座は入金ボーナスの対象外
スタンダード口座で、ドル円を月間100ロット取引するトレーダーの場合、月額900ドル(約13万円)のキャッシュバックを受け取れます。これは実質的に手数料をマイナスにする効果があり、最も効率的な手数料削減方法です。
XMの手数料に関するよくある質問(FAQ)