XMの原油(OIL)取引に関する記事です。
「XMでオイルを取引する方法は?」
「XMの原油商品の違いと価格は?」
「レバレッジや証拠金の計算方法は?」
XMで原油取引をしたい方に向けて、XMの原油の取引方法や取引条件をご紹介。
- 先物(OIL)と現物(OILCash)がある
- 原油先物は大口用と小口用の2種類
- 最大レバレッジが先物と現物で違う
- 先物には、限月があり1ヵ月で自動決済される
- 現物には、スワップが付く
- スプレッドは3pointで狭め
XMの原油(OIL)の取引条件 | 取引時間/証拠金など
XMの原油は先物(OIL)と現物(OILCash)の2種類があり、それぞれの取引条件が異なります。
取引時間や1ロットあたりの単位など、一部の条件は共通していますが、先物と現物で最大レバレッジ、必要証拠金、スワップポイントなどが違う点にご注意ください。
取引条件 | 先物 | 現物 | |
---|---|---|---|
ミニ | ラージ | ||
最大レバレッジ | 66.6倍 | 200倍 | |
1Lotの単位 | 10バレル | 100バレル | |
必要証拠金目安 (1Lot) | 1,785円 | 17,848円 | 5,943円 |
スプレッド | 3points | ||
スワップ | なし | 買:0.44 売:-2.21 | |
決済期限の有無 | あり | なし | |
シンボル | OILMn | OIL | OILCash |
取引時間 | 土日祝を除く24時間 |
XM原油(OIL)の取引時間
XMの原油の取引時間は平日の約24時間ですが、日本時間の早朝に休場時間があります。
月~木曜日 | 日本時間8:05~翌6:55 |
---|---|
金曜日 | 日本時間8:05~翌6:10 |
※夏時間は-1時間
XM原油(OIL)の必要証拠金
1ロットあたりの原油の必要証拠金を日本円に換算して、表にまとめました。
先物と現物では、最大レバレッジが異なるので、取引量が同等の場合は、現物の方が安くなります。
銘柄名 | コントラクト サイズ | 最大 レバレッジ | 必要証拠金目安 (1Lot) |
---|---|---|---|
OIL (先物) | 100 | 66.6 | 17,848円 |
OILmn (先物ミニ) | 10 | 66.6 | 1,785円 |
OILCash (現物) | 100 | 200 | 5,943円 |
※2024年11月1日のデータ
必要証拠金の計算方法
XMの原油の必要証拠金は、「ロット数,コントラクトサイズ,現在価格,最大レバレッジ」を元に計算します。
必要証拠金=現在価格 × ロット数 × コントラクトサイズ ÷ 最大レバレッジ
- 原油価格:70USD
- 取引ロット数:3ロット
- コントラクトサイズ:100バレル
- 最大レバレッジ:66.6倍
70×3×100×70÷66.6=315.3USD
1USD=150円で計算して、日本円で47,295円です。
コントラクトサイズとは?
コントラクトサイズとは、1ロットの単位のことです。
例えば、原油の場合は、1ロット=100バレルなので、コントラクトサイズは100です。
当サイトではXM専用FX/CFD計算ツールを作成しており、原油の証拠金や損益などの計算も簡単にできるので、ぜひ参考にしてください。
XM原油(OIL)の先物の限月(決済期日)
XMの原油先物には、限月(決済期日)があり、1か月ごとに自動で決済される商品です。
限月は、シンボルの後ろに記載されており、例えば、OIL-FEB24なら、「FEB24」の部分が限月で、2024年2月に自動で決済されることを表します。
先物商品は限月を迎えると自動で決済されますが、限月の前に自分で決済することも可能です。
決済日の確認方法
決済日は決定次第、会社内の公式サイトで公開されるので、ポジションを持つ場合は、XMの公式サイトを必ず確認してください。
決済日は【ホームメニュー】→【取引商品】→【エネルギー】→【有効な取引】で確認できます。
- 内容
- シンボル
- 取扱限月:現在取り扱われている先物商品の限月
- 開始日:先物商品の発売日
- 決済のみ可:取引終了日(新規注文の受付が停止され、決済注文だけ可能)
- 満期日:決済日(自動決済日。決済時間は商品により違う)
- 限月:設定されている限月の一覧
- 取引期限:アイコンを選択すると、取引期限に関する注意事項が表示される。
⇒「取引は、典型的に限月の前の月の月末の3営業日前に満期となります。」
商品が発売された当初は、決済月だけ決まって、決済日が決まってないこともありますが、原油先物の決済日は、だいたい月の中旬になることが多いようです。
産油地による原油商品の違いと価格
XMで取り扱う原油関連商品は4つあり、産地も違えば、価格も異なります。
ちなみに、原油は産出地により成分も化学式も違いますので、産油コストに加えて、精製コストなども想定した値段で取引されています。
OIL○○○00(WTI ニューヨーク原油先物)
OILは、WTIと呼ばれる原油を原資産にした商品です。
WTI(ウエストテキサスインターメディエト)とは、主にアメリカの西テキサスでとれる軽質油で、他の石油に比べて硫黄分が少なく、ガソリンや灯油への精製に向いていると言われています。
XM内では、シンプルに「OIL」と呼ばれる銘柄がWTI原油にあたりますが、業者によっては「Crude OIL(原油)」と呼ぶ場合もあります。
ニューヨークマーカンタイル取引所で取引され、世界最大の原油消費国のアメリカで使用される原油のため注目度は高く、世界の原油価格は、WTI原油価格を基準に決められています。
OILmn○○○00(WTI ニューヨーク原油先物ミニ)
OILmnは、小額取引用の原油賞品です。
さきほどの、OIL先物(WTI原油)が1ロット100バレルに対して、1ロット10バレルで取引できます。
取引ロット自体を下げることで、数百円の証拠金での取引が可能になっています。
ちなみにバレルとは樽(たる)のことで、昔は樽に入れて取引していたので、その名残りでいまもバレルと呼んでいます。1バレルはおよそ159キロリットルです。
OILCash(WTI ニューヨーク原油現物)
OilCashは、原油の現物商品で、新しく追加された銘柄です。
OilCashとOilの大きな違いは、現物には限月がない代わりに、スワップポイントが付きます。
また、OilCaashは最大レバレッジ200倍なので、原油先物の約3分の1の資金で取引を始められます。
BRENT○○○00(ロンドン原油先物)
BRENTは、ロンドン原油とも呼ばれる商品で、日本語ではブレントと表記されます。
ブレント石油は、イギリスとノルウェーの間にある北海のブレント油田、オセバーグ油田、エコフィスク油田などの15箇所の油田でとれる原油の総称です。
ロンドン商品先物取引所で取引されています。
GSOIL○○○00(ロンドン軽油先物)
GSOILは、精製後の軽油を原資産とした先物商品です。
他の原油先物商品と決済月と価格が異なりますので注意しましょう。
値動きは、ほぼWTI、BRENTと同じですが、精製後の値段のため、10倍ほど価格が高くなります。
原油先物ミニとGSOilは先物だけの取り扱いとなっています。
XMで原油取引をするメリット
XMで原油取引する最大の利点とは、追証ナシ・ゼロカットという取引環境や、国内よりも大きなレバレッジです
特にゼロカットは、海外FXであれば、標準的に備えていますが、国内の証券会社にはないメリットです。
追証ナシ、ゼロカットでリスクを限定できる
XMでは、原油取引にもゼロカットが適用されるので、急な相場変動で口座残高がマイナスになっても、追証を払う必要はありません。
事前に損切ラインをしっかり設定することは大切ですが、想定以上の値動きで含み損が一時的に膨らんでも、XMの場合、追証は発生しません。
ゼロカットとは?
ゼロカットとは、口座残高以上の損失が出た場合、口座残高がマイナスになっていても、ゼロにリセットしてくれる制度です。口座残高のマイナス分を支払う義務は生じません。
ボラティリティの高い原油を取引する場合、まず損失リスクを限定することが大切ですね。
追証/ゼロカットをシミュレーション
追証がないとどうなるか、原油価格の下落を例にとって説明します。
仮に100バレル買いで入って5ドル暴落したと仮定してみましょう。(口座内残高は必要証拠金のみと仮定)
取引会社 | レバレッジ&最低必要証拠金 | 含み損 | 追加証拠金 |
---|---|---|---|
国内Aネット証券 | レバ10倍 (7万5,000円) | -7万5,000円 | 追証7.5万円 |
XM | レバ66.6倍 (11,261円) | -9,009円 (強制ロスカットなので確定損失) | 追証ナシ |
※1USD=150円で計算
XMは追証を入金する必要がない
XMの場合、追証ナシがあるので、損失リスクを限定できます。仮に暴落して口座残高以上の損失が出てもマイナス分を補てんをする必要がありません。
一方、国内の場合は、マイナスになっても強制ロスカットされず、口座のマイナス分は自分で補填する必要があります。
2020年4月、コロナの影響により原油価格がマイナスを記録しました。先物の決済日に向けての仕掛けだったと言われていますが、下落を始めてからわずか1週間で、想定以上の下落率を記録しました、こういう時こそ、しっかりと損失を限定できることが大事だと筆者は考えます。
ハイレバレッジで証拠金損失リスクを限定できる
続いては、レバレッジと証拠金の関係について、説明していきます。
ハイレバレッジと聞くと怖い気がしますけど、レバレッジが高いとやっぱり危険でもあるんですよね。
そう思うかもしれませんが、レバレッジの大小にこだわるよりも、必要証拠金、レバレッジ、最低取引ロットなどと総合的に見ていくことが大切です。
国内証券会社と国内先物会社とXM社で必要な初期資金を比較してみましょう。
取引会社 | 最低取引単位 | 最低必要証拠金 | レバレッジ |
---|---|---|---|
国内A証券 (東京原油先物) | 50キロリットル | 18万円 | 10倍 |
国内B先物会社 (WTI原油先物) | 1000バレル | 約50万円 | 10倍 |
XM (WTI原油先物ミニ) | 10バレル | 約860円 | 66.6倍 |
※原油価格50ドルで計算
私は単純な話で、原油取引を未経験だった場合、上記2社に口座を開くのは怖いと感じますね。 日本人相手という点は安心できますが、それでも大金を投入する怖さがあります。
初期投資金で数十万円を出すのは、たしかに抵抗がありますね。
このように初期投資費用の差で比較してみると、大きく差があることがわかります。 どっちをリスクと捉えるかは人それぞれだと思いますが、レバレッジが高いから危険だというのは偏った見方であるというのはわかっていただけたと思います。
自分でリスクをとって投資をする場合は、取引ロットを上げていくことで投資の利益をあげることができます。XM社の取引ロット幅は、0.1ロット~400ロットまであります。
XM原油の取引条件を海外FX会社と比較する
XMの原油の取引条件を他社と比較し、その特徴を解説します。
スワップを他社と比較
XMの原油は現物のみスワップが発生し、先物はスワップ無しで取引できます。
XM原油のスワップは、HFMやTITANと比較すると同程度のスワップですが、AXIORYと比べると大幅に低くなっています。
業者名 | スワップポイント | ||
---|---|---|---|
買 | 売 | ||
XM | 先物 | なし | |
現物 | 0.56 | -2.29 | |
AXIORY | 10.91 | -17.53 | |
TITAN | 0.76 | -2.11 | |
HFM | 0 | -2.4 |
※スワップの値はUSドル
XMの原油先物はスワップが発生しない
XMの原油先物は1か月で決済期限(限月)が訪れ、自動的に決済されますが、スワップが付かないので、中長期のトレードでも、保有コストはゼロです。
▼実際の原油トレード画面▼
なぜ、原油取引でマイナススワップがつくの?
一般的には、通貨ペアの金利差によって発生すると言われていますが、原油の場合は買いでも売りでもスワップがかかります。
某FX会社は、これは金利差ではなくポジション維持のためのフィナンシャルチャージ(利息)と説明していますが、どちらにしてもトレーダーにとってはポジションの維持のために支払わないといけないコストです。
スプレッドを他社と比較
XMの原油の平均スプレッドを他の海外FX業者と比較して、以下の表にまとめました。
XMの原油のスプレッドは3ポイントで、他社と比較して安い値です。
業者名 | 平均スプレッド |
---|---|
XM | 3 |
AXIORY | 4.5 |
TITAN | 6 |
HFM | 14 |
XMが一歩リードしていますね。最新スプレッドやその他の業者に関しては、「海外FX81口座スプレッド比較ランキング」をご覧ください。
スプレッドとは?
スプレッドとは、売値と買値の差のことを指します。
一般的に海外FX会社は手数料は無料ですが、このスプレッドが手数料のかわりになっています。
この売買価格差は各社異なり、スプレッドが狭い方がトレーダーにとって有利になります。
原油取引は市場参加者が限られているため、為替ほど流動性は高くありません。
そのため、約定力が高くスプレッドの狭い会社を選ばないと、トレーダーにとって不利な価格で約定することがあるので注意が必要です。
XM原油(OIL)のレバレッジと最低必要証拠金を他社と比較
さて、各海外FX会社では、どれくらいのレバレッジで取引できるのでしょうか。 資金的なリスクを最低必要証拠金で比較してみましょう。
業者名 | 必要証拠金 | レバレッジ | 最小取引単位 |
---|---|---|---|
XM | 860円 | 66.6倍 | 10barrels |
AXIORY | 約28万円 | 20倍 | 100barrels |
TITAN | 550円 | 100倍 | 10barrels |
HFM | 6,000円 | 100倍 | 100barrels |
レバレッジは各社ともに条件はバラバラで、レバレッジだけを取り出すと大きく差がつけづらいですね。
海外FXといっても、けっこう条件にバラつきが出るんですね。
最小の取引金額ではありませんでしたが、ここまで見てきたかぎり、XMはバランスのとれた業者と言えるのではないでしょうか。
XMで原油取引するためのMT4の設定手順を解説
さて、それでは、ここからは原油取引をするための設定手順を説明していきます。
手順としては、以下の3つを重点的に説明します。
- XMの口座開設
- MT4のダウンロード
- MT4の原油チャート表示
1.XMの口座開設
XMでは、XMの公式サイトからアカウントを登録するだけで、自動的に口座が開設されます。
アカウントの登録は、簡単な情報の入力や選択とメールアドレスの認証だけで良く、簡単に手続きを進められます。
- XMのアカウント登録フォームへアクセス
- プロフィールの入力
- メールアドレスの認証
- 口座開設が完了
口座開設方法は、「XMで口座開設する方法」で詳しく解説していますので、参考にしてください。
2.XMのMT4MT5のダウンロード
XMのPC用MT4/MT5はXM公式ダウンロードページでダウンロードできます。
スマホの場合は、iPhoneならAPPSTORE、アンドロイドならgoogleplayストアからMT4/MT5をダウンロードします。
スマホ用のMT4/MT5は各社共通ですが、PC用のMT4/MT5は各業者によってカスタマイズされていますので、XMのMT4/MT5を利用しましょう。
MT4/MT5にログインする
MT4をダウンロードして、パソコンにインストールした後で、MT4を立ち上げると、ログインIDとサーバー名を求められます。
ログインIDとサーバー名は、XMから届いた口座開設完了メールに記載されているので、そちらを確認してログインしましょう。
スマホの場合も同様に、新規口座開設を選択後、既存のアカウントにログインという項目がでてきますので、そこからログインしてください。
3.MT4/MT5で原油のチャートを表示
MT4/MT5で原油のチャートを表示するには、気配値から原油を右クリックして、「チャートを表示」をクリックします。
まずは、メニューバーの中にある「気配値ボタン」をクリックして気配値を出現させましょう。
気配値に通貨ペアとCFDの一覧が表示されるので、「原油を右クリック」し、「チャート表示」をクリックします。
気配値に原油が表示されていない場合は、気配値欄のどこでもいいので、右クリックし、現れたメニューから「すべて表示」を選んでください。
以下のように原油のチャートが表示されたら、完了です。
チャートの初期表示は、4時間足のバーチャートですが、上部メニューから時間足や表示設定を変更できます。
XMの原油取引に関するFAQ
XMの原油取引におけるMT4のよくあるトラブルや質問について、まとめています、本記事で解決しない場合はXMのサポートに問い合わせてみましょう。
XMの原油についてアドバイス
原油取引は資金多めで余裕のある取引を
XMでは原油の証拠金が安く、取引コストも安いという点にフォーカスしてこの記事を執筆しました。
そして、その条件を活かすとしたら、どんな取引が向いてるか? というと、原油という商品の特性から考えて、口座資金多めで週単位のスイング取引するのが理に適っているように思います。
OIL(WTI原油)を例にとると、1つのレンジを形成する時期とブレイクして新値を形成する時期は、はっきりと分かれており、ひとたびブレイクの波に乗れば、ゆっくりと利益を伸ばしていける特性があります。
また、レンジ形成期であれば、レンジの上下の抵抗帯を含めておよそ10ドル前後の価格帯を移動する傾向があるので、突発的なブレイクに注意すれば、スイングで利益を伸ばすことも可能です。
もちろん、損切りや資金管理を徹底して行う必要がありますが、基本は4時間足や日足で取引するくらいの余裕を持つことをお勧めします。
原油という商品の将来性
原油の先物取引自体は長い歴史を持っていますが、現在は、ガソリン車から電気自動車への移行、また再生エネルギーへの投資が盛んになっており、将来的に原油の需要は先細りになるのでは? という懸念が常につきまとっています。
しかし、原油価格はそういった世界的な傾向とは別の部分で動くことが多く、個人的には原油市場は当分は無くならないと考えています。
原油市場に参加している投資先の内訳をみると、ガソリン供給会社が3割、投資ファンドが6割、個人が1割です。
内訳に占める投資ファンドの割合が高く、原油価格は、「実需よりも投資の論理によって動かされている」とも言えます。
今後もその点に留意して、原油取引をすることが求められると思います。