- XMでゼロカットが執行される仕組み
- マイナスを強制リセットする方法
- ゼロカットされない原因と解決法
XMのゼロカット(マイナス残高リセット)は、急激な価格変動などでロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになった場合、XMが損失分を補填しマイナス残高をゼロにリセットしてくれるサービスです。
入金額以上は損しない仕組みとなっており、トレーダーにとってありがたい機能です。
ゼロカットは、業者毎にやり方やルールが異なり、申請制だったり、自動運用だったりします。
本記事では、XMのゼロカットの仕組みから、自分でマイナス残高をリセットする方法、ゼロカットされない原因と解決方法などを解説しています。
XMのゼロカットの仕組みと執行の流れ
「急な相場の変動でロスカットされてしまいました。残高がマイナス表示になってしまっています。これは追証になりますか?」
いいえ、追証にはなりません。XMではどれだけ負けたとしても入金額以上の損失が生じることはありません。XMのマイナス残高は全てゼロにリセットされます。
ゼロカットとは?マイナス残高保護
ゼロカットとは、証拠金以上の損失が出た場合、顧客に追加証拠金を請求するのではなく、仲介業者であるブローカーがその損失を肩代わりしてくれる仕組みです。
海外ではゼロカットの事を、Negative Balance Protection(マイナス残高保護)と呼び、XM本社の所在するキプロス証券取引委員会(CySEC)でライセンスを持っているブローカーにはマイナス残高保護が義務付けられています。
日本語の公式ページにもゼロカットについて明記されており、XMでは相場が大変動した際にもゼロカットを執行し顧客の損失を自らが被っている実績があります。
ゼロカットはいつ執行される?
- マイナス残高になり、有効証拠金もマイナスになる
- ゼロカットを申請する、または自動リセットされるのを待つ
- ボーナスがある場合はマイナス残高とボーナスが相殺される
- マイナス残高がゼロにリセットされる
XMのゼロカットは、タイミングもバラバラで、数分でゼロリセットされる場合もあれば、数日経過してもリセットされないこともあります。
そのためすぐにリセットしたい方は、下に紹介する、マイナス残高を強制的にリセットする方法を行いましょう。
注意!XMでゼロカットされるのは有効証拠金もマイナスの場合
XMで残高がマイナスでも、ポジションを保有中で有効証拠金がプラスならゼロカットが執行されません。
有効証拠金=残高+クレジット(ボーナス)±未決済ポジションの損益
ゼロカットが執行されない具体的な例
例)残高5万円、クレジット5万円の状態で「ポジション1」と「ポジション2」を保有している場合
- ポジション1が含み損10万円になり強制決済
- ポジション2で5万円の含み益を出してポジションを保有中
ポジション1が強制決済された直後の口座の状態は
- 残高:-5万円
- クレジット:5万円
- 未決済のポジション:5万円
-5万円(残高)+5万円(クレジット)+5万円(未決済ポジション)=5万円(有効証拠金)
マイナス残高を強制リセットする方法
XMのマイナス残高をそのまま放置していても不定期にリセットされますが、今すぐにでも取引を再開したい場合、下記のいずれかの方法で口座残高をゼロにリセットすることができます。
上記以外にもXMサポートにライブチャットで連絡するとすぐに対応してもらえます。
XM日本語ライブチャットの営業時間は、平日の日本時間 09:00~21:00となります。
関連記事:XMサポートへのお問い合わせ方法
1.マイナス残高の口座へ追加入金する
XMで早くゼロカットを執行してほしい時は、追加入金を行えばシステムで自動処理されます。
- マイナス残高の口座へ追加入金する
- ボーナスが残っていれば、ボーナスからマイナス分に補填される
- ボーナスから全額補填しても残高がマイナスの場合、ゼロにリセットされる
- マイナス残高リセット後、入金額が口座へ反映される
マイナス残高の口座へ追加入金を行うと、「入金額がマイナス分引かれてしまうのではないか?」という不安がありますが、マイナス分は引かれないので安心してください。
入金の際にクレジット(ボーナス)がある場合は、まずはクレジット(ボーナス)から損失分が補填され、それでもマイナスとなっている場合には、マイナス残高は一旦リセット(ゼロカット)されます。
その後、追加入金額は全額口座に反映されます。
XMへの最低入金額と反映時間
XMは入金方法によって最低入金額や口座への反映時間が異なるので確認しておきましょう。
入金方法 | 最低入金額 | 手数料 | 口座反映時間 |
---|---|---|---|
VISA | 500円 | XM負担 | 即時反映 |
JCB | 1万円 | XM負担 | 即時反映 |
国内銀行送金 | 880円以上 | 振込み手数料のみ 1万円未満なら別途880円の手数料 |
60分以内 (銀行営業内) |
bitwallet | 500円 | XM負担 | 即時反映 |
BXONE | 500円 | XM負担 | 即時反映 |
STICPAY | 500円 | XM負担 | 数分以内 |
Local Transfer |
10,000円 | 300円 | 即時反映 |
※全口座タイプ共通です。
関連記事:XM入金方法のおすすめ
MyWalletから追加入金もOK
MyWalletに資金があれば、MyWalletからの追加入金もOKです。
3.他口座からマイナス残高の口座へ資金移動する
XMでは一人最大8口座まで持てます。
他の口座からマイナス残高の口座へ資金振替することでもゼロカットを促せます。
マイナス残高の口座へ追加入金する方法と同じで、マイナス残高がリセットされた後に入金額がそのまま反映されます。
移動先の口座がポジションを保有中ならゼロカットは執行されないので注意してください。「【注意】追加入金する際、未決済ポジションを保持している場合」を参照。
資金振替の最低入金額は500円。マイナス残高の口座へ資金振替することですぐにリセットされます。
関連記事:XM口座間の資金移動方法と注意
4.XMPをボーナスに換金して入金を行う
XMPをボーナスに換金して、1XMPでもいいので口座に付与すれば、マイナス残高はリセットされゼロに戻ります。
- ボーナスへ換金=XMP÷3
- 現金へ換金=XMP÷40
マイナス残高の口座で、XM会員ページへログインしてXMPをボーナスに換金すると、マイナス残高が自動修正され換金分が口座に反映されます。
「マイナス残高+クレジット(ボーナス)+未決済ポジションの損益=ゼロ以下」の場合は、1XMPをボーナスに換金するだけで、マイナス残高はすぐにリセットされます。
ただし、ポジションを保有中の場合は、XMPからボーナスに換金してもマイナス残高にボーナスが補填されるので、残高はリセットされません。「【注意】追加入金する際、未決済ポジションを保持している場合」を参照。
強制ゼロカットの例とリセットされない失敗例
追加入金や資金移動する際に、未決済ポジションがある場合は、状況に応じた動きをするので、具体的な例を挙げて解説していきます。
ここでは追加入金での入金ボーナスは考慮していませんが、入金ボーナスがある場合は反映されます。
1.追加入金で、クレジット(ボーナス)が口座にない場合
まずはマイナス残高の口座に追加入金をしてゼロカットする場合、ボーナスが口座にない時はどうなる見てみましょう。
例1) 残高がマイナス5万円の時に追加入金で1万円を入金した場合
1万円の入金をXMが確認後、残高は0にリセット(ゼロカット)され、その後入金分の1万円が口座に反映されます。
入金後の口座:ゼロカット後の口座は残高は1万円となります。
2.追加入金で、クレジット(ボーナス)が口座にある場合➀
次にマイナス残高の口座に追加入金をしてゼロカットする場合、ボーナスが口座にある時(マイナス残高よりボーナスが多い)はどうなる見てみましょう。
例2) 残高がマイナス5万、ボーナスが6万円の時に追加入金で1万円入金した場合
1万円の入金をXMが確認後、まずはマイナス残高とボーナスが相殺されます。
この場合、マイナス分をボーナスで補填できるためゼロカットは執行されません。
残高-5万円とボーナス6万円が相殺され、差分のボーナスが1万円が残り、その後入金分の1万円が口座に反映されます。
入金後の口座:残高は1万円、クレジット(ボーナスは)1万円になります。
POINT
ボーナス分で補填できる分はゼロカットの対象にはなりません。
3.追加入金で、クレジット(ボーナス)が口座にある場合➁
今度は、マイナス残高の口座に追加入金をしてゼロカットする場合、ボーナスが口座にある時(マイナス残高よりボーナスが少ない)はどうなる見てみましょう。
例3) 残高がマイナス5万、ボーナスが3万円の時に追加入金で1万円入金した場合
この場合1万円の入金をXMが確認後、まずマイナス残高とボーナスが相殺されます。
残高-5万円とボーナス3万円が相殺され、残高は-2万円となります。
次にマイナス残高を補填しきれなかった-2万円に対してゼロカットが執行され、その後入金分の1万円が口座に反映されます。
入金後の口座:残高は1万円になります。
4.追加入金する際、未決済ポジションを保持している場合【やってはいけない】
追加入金でマイナス残高リセットする際、残高がマイナスでも有効証拠金がプラスならゼロカットが執行されない場合があります。
それがマイナス残高の後もボーナスを利用してポジションを保持している場合です。
有効証拠金=残高+クレジット(ボーナス)±未決済ポジションの損益
例) 残高5万円、クレジット5万円で「ポジション1」と「ポジション2」を保有している状態の場合
- ポジション1が含み損10万円でスリッページが発生し強制決済
- ポジション2で5万円の含み益を出してポジションを保有中
ポジション1が強制決済された直後の口座の状態は
- 残高:-5万円
- クレジット:5万円
- 含み益:5万円
この時の有効証拠金は5万円のプラスとなるのでゼロカットは執行されません。
またこのタイミングで追加入金してもゼロカットにはならないので注意!
例えばこの状態で1万円を入金しても残高がマイナス5万円からマイナス4万円になるだけで、補填だけという一番やってはいけない入金になってしまいます。
追加入金やXMPをボーナスに換金または資金移動でマイナス残高リセットする場合は、ポジションを決済してからにしましょう。
ゼロカットされない場合の確認事項
「いつまで待っても残高がマイナスのままだけど・・・」と、嘆いている方はチェックしてみましょう。
ゼロカットされるまでにタイムラグがある
XMのゼロカットされるタイミングは不定期で、数分後に執行される時もあれば、数日間マイナス残高のまま放置される時もあります。
その間にポジションを取ることも可能ですが、取引で得た利益はマイナスの補填に回されます。
入金やサポートへ連絡するなどして、手早くゼロリセットしましょう。
ポジションを保持しているとゼロカットされない
XMでは、マイナス残高になっても、ボーナスが残る場合がありポジションを保有し続けていられます、同じ口座内でポジションを持っているとゼロカットは執行されません。
マイナス残高のまま一向にゼロカットされない場合はポジションを保持していないか確認しましょう。
ハイレバ両建てや不正行為を行うとゼロカットされない
ゼロカットシステムはハイレバレッジでのリスクを低減できる手段です。
レートが大きく動くと思われる指標発表や週末のイベントに向けて、2つの口座を使い、買いと売りとの両建てを考える方もいると思います。
そして思惑通りにレートが大きく動くと、一つの口座はゼロカットになり、もう一つの口座は利益になりますが、このようなXMに損害を被らせる両建て行為は不正行為となり、ゼロカットの悪用とみなされます。
ゼロカットされないだけでなく、口座凍結や出金拒否の理由にもなりえます。
関連記事:口座凍結/休眠になる条件と解除法
XMのゼロカットに関するよくある質問(FAQ)
XMでゼロカットはいつ執行されますか?
- XMでゼロカットはいつ行われますか?
- 不定期で自動的に行われます。すぐにゼロカットを行いたい場合は追加入金・資金移動・サポートに連絡する方法があります。
XMで残高がマイナスになった際、ゼロカットをすぐに行いたい場合は、追加入金、資金移動またはXMPをボーナスに変換して、その口座に反映させることで、すぐに残高がリセットされます。
タイミングによってはそのまま放置が早いこともありますが、上記の3つの方法以外のゼロカットは、XMのシステムが不定期に行っているとのことで時間の目安は不明です。
XMでゼロカットされない原因は?
- XMでゼロカットされない原因はどうしてですか?
- ポジションをまだ保有している場合は、ゼロカットは適用されない場合があります。
XMでは残高がマイナスになっても、ゼロカットされない場面があります。
それは、現金+クレジット(ボーナス)で建てたポジションを保有しているときに起きます。
通常、有効証拠金は現金とクレジット(ボーナス)の合計で計算されますが、含み損は現金分からマイナス計算されていくので、現金残高がマイナス表示になってもゼロカットにならないという現象が発生します。
XMでポジションを保有中の場合は、ゼロカットは適用されないので、ポジションを保有していないか確認しましょう。
複数口座を利用している場合のゼロカットはどうなりますか?
- 複数の口座を利用している場合はどうなりますか?
- XMでゼロカットが執行されるのは「マイナス残高が発生している口座」のみです。
XMでは、口座ごとに資産が分かれており、ゼロカットが執行されるのは「マイナス残高が発生している口座」のみです。
つまり、複数の口座を持っている場合、1つの口座でゼロカットが発動しても他の口座からマイナス補填のための資金移動が発生(他の口座に影響はない)することはありません。
XMのゼロカットにデメリットはありますか?
- XMのゼロカットにデメリットはありますか?
- トレーダーにとってはメリットしかありません、XMが損害を補填する仕組みです。
XMのゼロカットシステムは、残高がマイナスになってもマイナス分をXMが負担してくれるので、借金を背負う心配がありません。
トレーダーからすると、むしろメリットしかありませんが、唯一のデメリットを挙げるなら、ゼロカットに頼りすぎると、ギャンブルトレードになりがちになるということです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の記事もあなたのお役に立てたらなら幸いです。
それでは、また他の記事でお会いしましょう。
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