銅の値動きは世界経済と密接な関係があり、銅に注目すれば今後の景気がわかると言われています。
XMで銅を取引することで世界経済の流れがより身近になり、今まで読み飛ばしていたような海外のニュースにも、ぐっと興味が持てるようになるのではないでしょうか。
この記事ではXMでの銅取引のやり方や注意点を解説しています。
XMの銅CFDの取引条件や基本情報
2024年初頭から、銅の価格は高騰を続け、2019年の終わりごろと比べると、約2.6倍に膨れ上がっています。この価格高騰は、供給難とAI需要によるものとされ、今後3年は強気相場となる見通しもあります。
XMの銅の取引条件
まずはXMの銅の取引条件は以下の通りです。
取引条件 | |
---|---|
シンボル | HGCOP |
内容 | High Grade Copper |
レバレッジ | 50倍 |
スワップ | 先物商品のため無し |
配当金 | |
最低スプレッド | 0.0047 |
1ロットの価値 | 2000 LBS |
最小取引量 | 1Lot |
最大取引量 | 120Lot |
証拠金率 | 2% |
数値および 逆指値のレベル | 0.01 |
最低価格変動 | 0.00010 |
値動きの最小値 | USD 0.2 |
XMの銅は先物CFD商品
XMの銅は先物商品で、「買い・売り」のどちらからでも取引を開始できるので、相場が上がる場合も下がる場合も、利益を得られる可能性があります。
なお、先物商品には、決済期限が設けられており、期限が来ると自動で決済されます。
相場が上がる場合、買で銅のポジションを立て、値上がりしてから決済し利益を狙います。逆に、相場が下がる場合は、売でエントリーすれば利益を得られます。
先物とは?現物とは?
先物とは?
先物とは、1か月、3か月、半年先の商品値段で取引する金融商品です。
XM内の先物商品の多くは商品発売から3カ月後に自動決済される。
商品の実物はなく、将来の商品価値(数値)だけを売買するので、「スワップポイント」はありません。
商品ごとに「限月(取引期限)」が設けられていることに注意してください。
現物とは?
現時点の商品価格で取引する金融商品です。
決済日の規定はなく、長期保有することも可能ですが、スワップポイントが発生するので、保有し続けると保有コストがかかります。
CFD先物はシンボル後方に限月が記載される
銅のシンボル後方に記載されている「-MAR22」は、このHGCOPが2022年の3月(MARCH)までに決済される先物商品であることを示しています。
先物商品の取引が終了する月を「限月」といい、このHGCOPは2022年の3月で自動的に決済されます。
限月の決済日を迎えると強制的に決済されてしまうので、銅を保有する場合は必ずチェックしましょう。
XMの限月の確認方法
銅を含むコモディティ銘柄の決済スケジュールは、XM公式サイトのコモディティのページから確認することができます。
先物CFD決済スケジュール確認の詳細手順
XM公式サイトにアクセスしたら「コモディティ(商品)」を選択してください。
少し下にスクロールして、「有効な取引」を選択します。
画面が切り替わると、先物銘柄のスケジュールが表示されます。
- 内容
- シンボル
- 取扱限月:現在取り扱われている先物商品の限月
- 開始日:先物商品の発売日
- 決済のみ可:取引終了日(新規注文の受付が停止され、決済注文だけが可能)
- 満期日:限月。この日に自動決済される。決済時間は商品により異なる
- 限月:設定されている限月の一覧
- 取引期限:アイコンを選択すると、取引期限に関する注意事項が表示される。
⇒「取引は、典型的に限月の前の月の月末の3営業日前に満期となります。」
銅の最大レバレッジ
銅の最大レバレッジは、その他のコモディティ商品と同様の「50倍」です。
FXやGoldなどの1000倍と比べると少なく感じるかもしれませんが、国内FX会社の最大レバレッジ25倍と比べると倍の多さになっているので、十分大きな数と言えます。
少ない証拠金でレバレッジを効かせて大きな額が取引できるというのも、XMの銅取引ならではです。
銅のスワップポイントと配当金は0
銅は前述の通り先物商品のため、「スワップポイント」と「配当金」が発生しません。
ポジションを持ち越してもスワップポイントは0です。
スワップ金利と配当金による儲けや損失がないということは、限月までの間は何日保有しても、保有コストが発生しないということです。
XMの銅の取引時間
XMの銅の取引時間は日本時間で以下の通りになります。
曜日 | 取引時間 |
---|---|
月~木曜日 | 8時05分~翌6時55分 |
金曜日 | 8時05分~翌6時10分 |
※夏時間は-1時間
「平日朝の1時間10分間」と、「土曜早朝から月曜朝まで」はメンテナンスのため取引不可
年始やクリスマスなどの特別な日には取引時間が変更になることがあります。 欧米の休日には市場がクローズすることが多々ありますので、ご注意ください。
XMの取引時間の変更
XMでは月初に、取引時間の変更がある各銘柄について「XMからのお知らせ」ページで取引時間の変更を告知しています。
銅についても、祝日などで取引時間の変更がある可能性があるので、最新の情報はXMからのお知らせページでご確認ください。
銅の証拠金の計算方法
銅をXMで取引するための証拠金の計算式は以下になります。
現在価格×コントラクトサイズ×ロット×証拠金率=必要証拠金
現在価格:4.0654ドル
コントラクトサイズ:2000LBS
取引ロット数:1
証拠金率:2%
4.0654ドル×2000LBS×1ロット×0.02=約162.62ドル
1ドル=150円で計算して、日本円換算すると、24,393円です。
銅のスプレッドの計算方法
XMの銅は先物のためスワップがなく、取引コストとして計算するのはスプレッドのみとなり、計算式は以下の通りです。
スプレッド×値動きの最小値×ロット=スプレッドの価格
値動きの最小値とは?
値動きの最小値とは、最小変動単位による収益の変化をいいます。
値動きの最小値は、コントラクトサイズと最低価格変動で求められます。
XMの銅の場合は、コントラクトサイズが2000で最低価格変動が0.0001なので、「2000×0.0001=0.2」なので、値動きの最小値は0.2となります。
銅のコントラクトサイズは業者ごとに異なるため、値動きの最小値も同様に各社異なります。
- 銅のスプレッドポイント:87ポイント
- 値動きの最小値:0.2ドル
- ロット:1ロット
87ポイント×0.2ドル×1ロット=17.4ドル
1ドル=150円で計算して、日本円換算すると、2,610円です。
銅の値動きによる損益幅の計算方法
XMの銅の損益はスプレッドと同じ計算式で算出できます。
値幅(ポイント)×値動きの最小値×ロット
=損益
値幅(ポイント)とは?
最小変動レート=1ポイントです。
銅の場合、最低価格変動値が0.0001なので、これが1ポイントとなります。
4.0654ドルから4.0754ドルにレートが変動した場合、レート差は0.0100なので、ポイントで表すと100になります。
- ポイント(レート差):100ポイント
- 値動きの最小値:0.2ドル
- ロット:1ロット
100ポイント×0.2ドル×1ロット=20ドル
1ドル=150円で計算して、日本円換算すると、3,000円です。
銅のレート差と損益幅の関係図
pointとロット数の大小で、損益額はどのように変動するのかを一覧表としてまとめました。
取引ロット数 | 10pointの損益幅 | 100pointの損益幅 |
---|---|---|
1 | 300円 | 3,000円 |
10 | 3,000円 | 30,000円 |
100 | 30,000円 | 300,000円 |
※1ドル=150円で計算
こうして見ると、わずかなレートの変動でも取引ロット数が多ければ、損益額も比例して大きくなることがわかりますね。
利益も大きければ損失も大きいと言えます。 銅に関する世界の動きをしっかりキャッチして、慎重にトレードをしましょう。
銅を実際に取引した損益額を解説
実際にXMで銅の取引をしたので、その時の損益を掲載します。
今回は、銅が売値4.0131ドルの時に1ロット売りました。スプレッドの金額は-1,888円、必要証拠金は17,418円でした。
銅価格が4.0131の時に、1ロットを売で注文しました。
その後、4.0085ドルに値下がりした際に決済注文をしました。
エントリー時4.0131ドルから4.0085ドルに下降したので、0.0046(46ポイント)の差が生まれています。
銅1ロットが46ポイント動いたので、今回の損益計算式は以下のようになります。
46ポイント×0.2ドル×1ロット=9.2ドル
1ドル=150円で計算して、日本円換算すると、1,380円の利益です。
※0.2ドルは銅の値動きの最小値
銅の先物投資に関する豆知識
銅先物価格はどこが決める?
銅の取引は主に「ロンドン金属取引所(LME)」、「ニューヨーク・マーカンタイル取引所」、「上海金属取引所」の3つの市場で行われています。
これらの市場で日々銅相場や銅先物価格が決定されていますが、一般的にはLMEの現物価格が銅価格の指標となっています。
ロンドン金属取引所(LME)とは?
ロンドン金属取引所(LME=London Metal Exchange)は、1877年に設立された取引所で、世界最大規模の非鉄金属専門の先物取引所です。
銅の取引は1883年から行われるようになりました。
銅、鉛、スズ、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、アルミ合金などが上場されており、LMEにおける取引価格は国際的な指標価格であると言えます。
銅の取引所取引は、現在世界の約9割がLMEで行われています。
銅と原油価格の関係性
銅の先物価格と原油の先物価格の動向には、密接な関係性があります。
原油の価格は通貨の値上がりと深く関係していて、原油が高騰するとドル安となり、相対的にその他の通貨が値上がりします。
すると銅を用いた製品(家電、PC、車など)の購入や建設が増えるため、結果的に銅の需要も高まり、長期的に見て原油価格高騰時には銅価格も高騰する、という流れが生まれます。
銅の価格は景気の良し悪しを反映するといいますが、このように原油価格とも関連するのですね。
銅の先物価格を決定する3つの大きな要因
さらに、銅の先物価格を左右する3つの要因を紹介します。
1.全世界の製造業の景気
冒頭でも述べた通り、銅価格と世界の景気は大きく関係しています。
景気上向き時には銅を用いた製品の需要や建設が増加するのに対し、景気低迷時にはそれらの需要が落ち込むためです。
世界で最も大きな製造業国は中国であり、同時に銅の世界一の消費国でもあります。そのため、中国の経済状況は大きく銅の価格を左右します。
そして、銅の消費国第二位であるアメリカの景気も、銅価格に強い影響を与えます。
2.銅在庫の変化
在庫量は需要と供給の量を示す指標の一つです。この需要と供給の割合は、銅先物価格の趨勢を占う大きな要因となります。
銅の主な生産国は、南米と北米、アフリカなどで、主な消費国は、中国とアメリカ、日本などです。
生産(供給)量が減ったり、消費(需要)が増えると、銅の在庫が減り銅先物価格が上昇します。逆に、銅の在庫が増えた場合は、銅の価格は下落します。
米ドル指数
米ドルとCFD商品の価格間には、一定の逆相関の関係が見られます。(米ドルの価格とCFD商品の価格の動きが反比例する)
これは、基本的にCFD商品価格は米ドルで計算されており、米ドルのレートが変化するとCFD商品はその影響を受けるためです。
もちろん銅も例外ではなく、米ドル値上がり時には銅は値下がりし、米ドル値下がり時には銅は値上がりします。
銅を取引することで、ほかの銘柄の値動きの趨勢も見えてきますね。これも大きな意味での銅取引のメリット、と言えるでしょう。
XMで銅(カッパー)投資するメリット・デメリット
それでは、ここまで見てきたXMの銅基本情報を踏まえつつ、XMで銅投資するメリットとデメリットを見ていきましょう。
- 国内証券よりハイレバレッジで取引できる
- ゼロカットで追証がなく借金にならない
- MT4/MT5を利用できる
- 取引コストがやや高め
国内証券よりハイレバレッジで取引できる
XMの銅取引における最大レバレッジは50倍で、日本の証券会社の最大レバレッジ25倍の倍となっています。
最大レバレッジが高いので、少ない証拠金でもポジションを立てられますが、証拠金維持率に気を付けないと、少しの価格変動で強制ロスカットになる可能性もあります。
日本の証券会社で銅の取引を行うなら、XMの倍(もしくはそれ以上)の証拠金が必要ということになり、途端に敷居が高くなってしまいますね。
ゼロカットがあるので追証がなく借金にならない
XMでの銅取引ならFX同様にゼロカットが保証されているので、万一口座残高を超える損失が発生してしまった場合でもXMがマイナス分を負担してくれます。
そのため、XMから追証の支払いを求められることはなく、入金した額以上の損失は発生しません。
MT4/MT5を利用できる
すでにXMでFXなどの取引を行っている方でしたら、新たに銅のトレードに挑戦する場合でも、引き続きMT4やMT5を使って慣れた環境で取引が行えます。
国内FX会社のようにFX銘柄とCFD銘柄の口座を分ける必要もないので、1つの取引ツールで複数の銘柄を並行して取引することも可能です。
取引コストがやや高め
XMを含む海外FXの取引コストは概して国内FXより割高になっています。
しかし、XMでは、豪華なボーナスを簡単に利用できるので、銅などのCFD銘柄を取引する際も、ボーナスをうまく利用し取引コストを圧縮することが可能です。
先述したメリットの内容を鑑みると、XMで銅などのコモディティ商品を取引をする価値は大いにあると思います。
XMで銅を取引する方法
ここからは、XMで銅に投資をするまでの方法と手順を解説します。
- XMの口座を開設
- MT4/MT5をダウンロードしてログイン
- MT4/MT5で銅チャート表示
- 銅を注文
1.XMの口座開設方法
XMで口座開設するには、以下のボタンからXM公式サイトへ進み、アカウント登録した後、プロフィールを設定し、口座を認証するだけです。
アカウント登録し、メール認証が終わると、すぐにXMから口座開設完了のメールが届きます。その後、会員ページから「現住所確認書類・写真付き身分証」の画像をアップロードすると口座が認証され、取引可能になります。
XMの口座開設は、「XMリアル口座開設や口座の認証|手順や所要時間は?」で詳しく解説しています。
2.XMのMT4/MT5をダウンロードしてログイン
口座開設が完了したら、続いてXMのMT4もしくはMT5をダウンロードをしましょう。
以下のリンクからMT4/MT5のダウンロードページへ飛べます。
ダウンロードページには、PC(Windows)、Mac、スマートフォン、タブレット各種それぞれのMT4/MT5が準備されています。
ご自身のご利用になる端末に応じて選択してください。
MT4/MT5のダウンロードボタンをクリックすると、ダウンロードが始まります。
MT4/MT5の違いは?
MT5はMT4の後継版で、より多くの時間軸とテクニカル指標を備えている取引プラットフォームです。
- MT4:既に開発終了宣言が出されたものの、現在も主要な業者で使われている。MT5に比べて機能は劣るものの、動作が軽い。
- MT5:MT4の後継版で、複数ポジションの一括決済を含む様々な機能が追加されている。動作面ではMT4よりやや重い。
MT4とMT5では、機能面の違いなどがありますが、基本的な使い方は同じです。
MT4/MT5のインストール完了後にMT4/MT5を立ち上げると、ログインIDとサーバー名を求められます。
ログインIDとサーバー名は、XMから届いた口座開設完了メールに記載されているので、そちらを確認してログインしましょう。
スマホの場合は、【新規口座開設】→【既存のアカウントにログイン】で、IDとサーバー、パスワードを設定すればログインできます。
3.MT4上で銅の表示の設定をする
MT4の初期状態では、銅をはじめとするCFD銘柄が表示されていません。銅の取引を行うには、銅を気配値欄に表示させる必要があります。
メニューバーの中にある気配値ボタンをクリックします。
MT4の「気配値」枠内で右クリックして「すべてを表示」を選択します。
気配値欄の中から、銅(HGCOP)を右クリックして「チャートを表示」をクリックします。
表示されるチャートは、デフォルトではバーチャートになっています。時間足やチャートは好みに応じてアレンジできるので、ご自身にとって一番使いやすいものにセッティングしてみてください。
4.銅を注文
銅を注文するには、MT4でオーダー画面を開いて、「数量」や「注文種別」を選択してから、注文します。
チャート上で右クリックして、メニューから「注文発注」→「新規注文」と進むと、オーダーの発注画面が開きます。
オーダー画面では「数量,注文種別」を選んでから、「注文」ボタンをクリックすることで、注文できます。
- 画面左:現在価格のティックチャート
- 通貨ペア:取引したい銘柄を選択(必須)
- 数量:売買するロット数の入力(必須)
- 決済逆指値:損切りする価格
- 決済指値:利益確定したい価格
- 注文種別:「成行注文」か「指値注文」を選択(必須)
- 注文ボタン:売りか買いを選んでクリックして注文完了(必須)
XMの銅CFDに関するよくある質問(FAQ)
閉場時間 | 火~金曜日:AM6:55 ~ AM8:05 土AM6:10 ~ 月 AM8:05 |
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XMの銅取引について思うこと
銅の価格と経済の動き
銅はXMの取引銘柄の中では、どちらかというとマイナーな商品ではないでしょうか。
しかしこの銅は昔から景気の先行きを占う重要な判断材料とされています。
銅の価格を追いながら、世界経済の動きに思いを馳せるのも面白いですよ。
XMのCFD銘柄の多さには驚き
様々な海外FX会社がありますが、そもそも銅を取り扱っている会社は3,4社しかありません。
やはりXMのコモディティを含むCFD商品数は群を抜いて多いです。
選択肢が広く、様々な可能性を見つけられるというのも、XMの大きな魅力の一つですね。
FX取引に慣れたら、ぜひ銅やその他CFD商品取引にもチャレンジしてみてください。