XMでは公式サイトで経済指標カレンダーを公開しており、概要やチャート欄では、過去の同指標の数値も見れるので、トレードの判断の参考になります。
本記事では、XMの経済指標カレンダーの見方や使い方、指標トレードの具体的な実践方法を解説します。
XM経済指標カレンダーとは?
XMの経済指標カレンダーは、公式サイトにある無料の公開情報です。
フォローされている国が多く、106の国と地域の指標発表をフォローしており、マイナー通貨を取引するXMユーザーから重宝されます。
XM経済指標カレンダーの見方・使い方
まずは、XMの経済指標カレンダーの見方と使い方について解説します。
XM公式HP「FXを学ぶ」というメニューを開き、その中から「経済指標カレンダー」を選択してください。
XM経済指標カレンダーの見方
例として日銀政策金利発表を取り上げてみましょう。
2024年10月31日に発表された日本銀行の政策金利発表は、以下のように表示されています。
時間
一番左端は、「時間」表示になります。
これはMT4時間ではなく、日本時間で表示になります。(ありがたいですね)
発表前は予定時間が記載され、発表後は実際に発表になった時間が記載されます。
日銀政策金利の発表は、日本時間の午後12時に行われたことがわかります。
通貨
時間の横には発表する国と通貨が表示されています。
日銀のコアCPI発表は、日本国の発表なので日本の国旗と「JPY(日本円)」が記載されています。
重要度
重要度はXMらしく牛の数で表現されています。
為替レートへの影響が大きい指標であれば、牛の頭数は増えます。
「日銀政策金利」は、牛3頭なので重要度は高いということです。
指標名
中央部は、指標の名前が記載されます。
XMの経済指標カレンダーでは、マイナー通貨の国家の指標も掲載されているため、聞いたことのない指標も数多く見ることができます。
実際・予想値・前回
左から、実際の値、予想値、前回値の順に並んでいます。
そのため、指標発表前は、左の実際値の欄は空欄になっています。
指標の予想は、為替に大きな影響がある指標のみ行われるのが通例です。
この予想は経済の専門家などの意見を集積して、平均値を割り出す手法をとっているので予想の当たり外れは実は問題ではなく、予想値から乖離があったかなかったかをトレーダーは見ます。
小国の指標は、そもそも注目度が低く予想値がないのが普通です。
各指標の意味や履歴を知りたい場合は、直接「指標名」をダブルクリックすれば、各指標の概要を知ることができます。
チャートと履歴のタブでは、指標数値の変遷を確認できます。
経済指標カレンダーのフィルターの使い方
XMの経済指標カレンダーは指標の数が多いため、自分が気になる指標のみを表示するフィルター機能も搭載されています。
- フィルターを開き非表示にしたい国のチェックを外す
- 表示したい指標のカテゴリーにチェックを入れる
- 表示したい指標の重要度にチェックを入れる
- 決定したら適用ボタンを押す
適用ボタンを押すと、すぐにフィルターが反映されます。
見たい経済指標のみが表示されて、ずっと見やすくなると思いますよ。
指標トレードのやり方
指標トレードとは、指標発表のタイミングでエントリーするトレードのことです。
指標発表直後は、レートの変動が大きく短期間で稼げるため、多くのトレーダーが参加しますが、サーバーへの負担も大きく、レバレッジを規制したり、指標時のトレード自体禁止するFX業者もあります。
XMでは指標発表のタイミングでトレードをすることを禁止しておらず、レバレッジ制限も行われません。
指標時のトレードは、値動きの幅が広く、少ない証拠金でレバレッジを高くした一か八かのギャンブルトレードになりがちです。そこで、証拠金を無駄にしないために「指標時のトレードについての注意点」を以下にまとめたので、参考にしてください。
指標の重要度を調べる
XMでは指標の重要度を確認できます。指標の重要度に応じて値動きの変動に差があり、注目度の高い指標発表時は、発表数分前からチャートが不安定になります。
XMの経済指標カレンダーでは、牛の数で重要度を表現していますが、業者によっては違う形式で表現されています。
指標時の値動き幅を分析する
指標の重要度によって、値動き幅が異なるため、トレードのリスクも違います。
前回、前々回の発表時の過去チャートを見返してもよいですし、経済サイトでも過去の記録が残っているので確認しましょう。
もしも、最大で100pips以上動く指標なら、取引ロットを下げたり損切りの位置を低めに設定するなど、独自のリスク制御策をとることができます。
注目度の高さと指標発表の結果によっては数分で100pips以上動き、そのままトレンドラインを形成していくこともあります。
過去チャートで取引シミュレーションする
過去チャートで、指標発表があった時にどんな動きがあったかを振り返ることも大切です。
予想値がどれくらいで、実際値が発表された時、どんな反応があったのか?
これらを探り、自分だったらどうしたかをシミュレーションしておきましょう。
(トレードの記録をつけている方は、それを見返しましょう)
MT4/MT5のチャート画面に左下端にカーソルを合わせてダブルクリックすると、検索窓が表示されます。
そこに日付を入力すると過去チャートが表示されます。
<入力例>
2020年4月10日→2020/04/10
※過去チャートを検索する時は、MT4/MT5の自動スクロール機能をOFFにしましょう。
過去の指標発表時は平均どれ位変動しているか雰囲気を掴んでおくだけでも1つの対策になります。
新規注文時は必ず損切りラインを設定する
指標発表時は、値が飛んでトレンドが一気に出るパターンや、一方向に伸びてから反転し逆方向に伸びる”ダマシ”と呼ばれる動きが出るパターン、上下に値を振ってレンジ継続というパターンなど様々な変動が考えられます。
それらの動きがわずかな時間で出るので、トレード前に色々なパターンのシナリオを想定して、損切りルールを設定しましょう。できれば、オーダー発注時にストップロスも設定して注文することが望ましいです。
- 注文画面で指値注文を選択
- 注文種別から注文タイプを選択(買い指値、売り指値、買い逆指値、売り逆指値)
- 予約価格を入力
- 損切り予約価格(決済逆指値)を入力
- 利確予約価格(決済指値)を入力
- 発注ボタンをクリック
予約注文で損切り予約を入れる手順
注文画面で指値注文を選択します。
注文種別から注文タイプを選択します。
「予約価格」を入力→「損切り予約価格」を入力→「利確予約価格」を入力→「発注ボタン」を選択します。
以上で損切予約完了です。
指標トレードのポジションは早めに決済する
指標トレードのポジションは早めに決済することが望ましいと言われています。
指標発表直後は、値が安定せず、利益が出ていたのにも関わらず、値が反転してマイナスになってしまうことがよくあるからです。
参考に2020年4月3日の米雇用統計発表時のドル円(5分足)を見てみましょう。
この時、雇用統計の発表直後は、一旦下に値が振れますが、5分後、反転して上昇を始めます。
ここでエントリーしてきたトレーダーを刈るように、再び値が反転し、しばらくしたら以前と同じレンジ圏に戻るという値動きをしました。
利益を出すのが難しい値動きだったと言えるでしょう。
重要度の高い指標時は値がどちらか一方に大きく変動した後、指標発表時の位置まで戻るような変動が起きがちです。変動の予測は非常に難しいので、なるべく早めに決済することがおすすめです。
一概に有利と言い切れないというのが正直なところです。
数値の大小によって市場は様々な反応をしますが、それは誰にも予測がつきません。
だから、一般の個人トレーダーがいち早く指標の数字を知ったからといって、有利なポジションを作れるとは限りません。
数値の速報は、ブルームバーグやロイターが最速だと言われていますが、近年ではTwitterでのニュースアカウントや証券会社アカウントのスピードもそれに引けを取らず、いち早く指標を速報してくれます。
他の市場参加者と同じタイミングで指標値を知りたければ現状ではTwitterアカウントを開設することが最も手軽と思われます。
MT4/MT5で経済指標を確認する方法
「XM公式サイトで公開されている経済指標も良いけど、MT4/MT5で確認できる方が便利!」という方のために、MT4/MT5で経済指標を確認する方法を2つ紹介します。
- スマホでMT4/MT5アプリと経済指標アプリを連動
- PC版MT4/MT5に経済指標EAを導入
スマホ版経済指標アプリ「Tradays」を連動させる
MT4/MT5のスマホアプリに「Tradays」という機能があります。
(Android版では「Economic calendar」という機能)
これをタップすると「Tradays-FX経済指標カレンダーとニュース」というアプリが起動し、経済指標カレンダーを確認できます。(未インストールの場合は、アプリストアにジャンプします。)
スマホアプリ「Tradays」は2018年にメタクォーツ社よりリリースされた比較的新しいアプリです。
フィルター機能やアラート機能なども標準搭載され、操作も簡単で便利な作りになっています。
「Tradays」について詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:Tradaysの使い方
経済指標EAを導入する
Web上にはいくつか経済指標カレンダーのEAを無料配布しているサイトがあります。
今回は、その中から「HT_Today」というEAを紹介します。(製作者:HTFX様)
導入方法については、やや長いので下のバナー内部に記載しています。
MT4のHT_Todayを反映する
http://htfx.blog.fc2.com/blog-entry-393.html
案内に従って、ダウンロードURLとログインパスワードを入手後、EAファイルを入手してください。
MT4の上部メニューから
「ファイル」➡「データフォルダを開く」➡「MQL4」➡「Expert」で、Expertsフォルダを開きます。
そして、先ほど入手したEAファイルをExpaertsフォルダにドラッグ&ドロップします。
このEAで表示する経済指標はヤフーファイナンスから指標情報を入手しています。
そのため、MT4側で、URLを登録する必要があります。
MT4の上部メニューから「ツール」➡「オプション」を開き、エキスパートアドバイザのタブを開いて、「WebRequestを許可するURLリスト」にチェックを入れた後、URLを入力します。
【入力するURL:https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/】
MT4のナビゲーターウィンドウを見ると、エキスパートアドバイザフォルダに「HT_Today_El_V1.00」というファイルが追加されています。
(追加されていない場合は、同フォルダを右クリックして更新をしてください)
この「HT_Today」を直接つかんで、チャートウィンドウにドロップしてください。
すると、次のような画面が表示されます。
この画面で、アラートやパラメーターの設定などを調整してカスタマイズ化することが可能です。
(初期設定では、チャート非表示で、★2つ以上の指標発表の60秒前にアラーム・メール・通知が来る設定です)
EAの導入方法について、うまくいかない場合は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:MT4のEA設定・導入方法
指標発表によって起きる価格変動は、準備することができます。
MT4に指標発表スケジュールを表示できるなら、忘れないでおくことができますね。
XMの経済指標カレンダーに関するよくある質問(FAQ)
XMの経済指標カレンダーについて、よくある質問をまとめているので参考にしてください。
経済指標とはなんですか?
XMの経済指標カレンダーとはなんですか?
XMの経済指標カレンダーはどこで見ることができますか?
XMでは経済指標時のトレードは禁止されていますか?
11月末まで 口座開設13,000円