コピートレードの詐欺アイキャッチ

コピートレードは世界中のフォロワーとプロバイダーがwinwinの関係になれる魅力的なシステムですが、うまい話を信じて安易に始めてしまうと、コピートレードを悪用した詐欺に騙される危険性もあります。

安全にコピートレードを利用するためにも、常に自身の危機感を保つことが大切です。

本記事では、コピートレードを悪用した詐欺の手口やその実例、騙されないためにはどうするべきかを詳しく解説します。

コピートレード詐欺の手口

コピートレードを悪用した詐欺といっても、具体的にどのように騙されてしまうのでしょうか?

まずはコピートレード詐欺でよく見られる手口や勧誘方法をご紹介します。

コピートレードを騙ったMAM・PAMM

コピートレードを騙ったMAM・PAMM

コピートレードを悪用した詐欺でよく見られるのは、コピートレードだと言って被害者を集め、実際に提供するのは「MAM・PAMM」のシステムという手口です。

日本ではコピートレードがまだあまり浸透していないので、MAM・PAMMとの違いをよく分かっていない人も多いのですが、両者には以下の通り決定的な違いがあります。

▼それぞれのシステムの相違点抜粋
コピー
トレード
MAM・PAMM
基本的な
システム
取引シグナルのコピーのみ 投資者に代わってプロトレーダーが取引
(信託投資に近い)
停止 いつでも可能 契約期間中は不可
決済/出金 いつでも可能 契約期間中は不可
入金先 フォロワーの口座 MAM:投資者口座
PAMM:専用口座
取引履歴 全て公開 MAM:公開
PAMM:非公開

コピートレードの特徴

コピートレードはプロバイダーのシグナルをフォロワーの口座で受信し、それを利用して取引を行うものなので、取引の主導権はフォロワー自身に残ります。

そのため、フォロワーが止めたいと思えばいつでもフォローを解除でき、ポジションの決済や出金もフォロワーが好きな時に行うことができます。

MAM・PAMMの特徴

MAM・PAMMでは、取引の主導権は投資者に代わって取引を行う別のトレーダーに握られます。

ロックアップ期間と呼ばれる契約期間中は、投資者による運用停止や決済、出金等が一切できないため、この時点で騙されたと気づいてももう後の祭りです。

取引が行われる場所が違う

コピートレードはあくまでフォロワーの口座でプロバイダーの取引シグナルを利用して取引を行うだけなので、資金は常にフォロワー自身の口座の中にある状態です。

しかしPAMMの場合、資金をマスター口座と呼ばれる専用口座に入金して完全に運用を任せることになります。そのため、資金の持ち逃げなどに遭う可能性が高くなります。

両者の違いのあやふやさを悪用

コピートレードを悪用して詐欺を働く人間は、あたかもコピートレードを行うかのように説明して被害者を勧誘します。

しかし、蓋を開けてみると取引にはコピートレードではなくMAM・PAMMのシステムが適用されており、被害者は自分で取引を中断することができません。

つまり、コピートレードそのものを利用した詐欺よりも、コピートレードのふりをしたMAM・PAMMを用いた詐欺が横行しているという現状です。

POINT

MAM・PAMMが必ずしも詐欺であるとは限りませんが、コピートレードよりも遥かに詐欺に遭いやすい性質であることは否定できません。


コピートレード詐欺の勧誘方法

皆さんへの注意喚起として、コピートレードを悪用した詐欺の代表的な勧誘方法を3つご紹介します。

以下に該当する方法でコピートレードに勧誘された場合、まずは警戒した方がいいです。

1.SNS上で勧誘を行う

SNSを利用したコピートレード詐欺

TwitterなどのSNS上で億トレーダーを名乗り、異常なまでの好成績を公開して「僕/私のトレードをコピーすれば必ず勝てます!」と無名業者への口座開設・入金を勧めてくるアカウント。

これは十中八九、詐欺集団とグル(もしくは内部の人間)だと考えましょう。

そもそも、FXにおいて絶対勝てるということはあり得ません。どんなに腕のあるトレーダーでも、負けるときは負けます。それなのに「絶対勝てる」などと謳っているのは、明らかに異常です。

公開されている好成績も、詐欺集団によって改ざんされた偽物の可能性があります。

2.インフルエンサーを利用する

インフルエンサーを利用したコピートレード詐欺

YouTubeで人気のあるインフルエンサーが、詐欺集団のコピートレード(実はMAM・PAMM)を宣伝しているケースもあります。

インフルエンサー自身は、業者から依頼を受けて動画を作成しているだけなので、その実態が詐欺業者だと全く知らずに詐欺の媒体となっていることも多いです。

「有名で人気のある人物が紹介しているから、きっと安全な業者だ」などと安直に考えてはいけません。

3.マッチングアプリや出会い系

マッチングアプリや出会い系を利用したコピートレード詐欺

ネット上で知らない異性と出会うことも可能な世の中ですが、この相手が詐欺集団のコピートレード(実はMAM・PAMM)を勧めてくる場合もあります。

長期的に連絡を取って警戒心が緩んでしまっていたり、拒否して嫌われることを躊躇してしまうかもしれませんが、相手はこの弱さに付け込んで来ます。

どんなに信用していても相手は赤の他人です。他人からの投資勧誘を決して受けてはいけません。



詐欺に遭ったらどうなる?

もしもコピートレード詐欺に騙された場合、どのような流れが予想されるでしょうか?

詐欺被害に遭った方の体験談を交えつつ、詐欺被害の結末を見てみましょう。

詐欺に遭った後のシナリオ

まずは、詐欺に騙された後の大まかな流れを整理しましょう。

詐欺師は狡猾に手を変え品を変え詐欺活動を行うため、一概に同じ流れになるとは言えませんが、よく見られる詐欺のシナリオは以下の通りです。

よくある詐欺の流れ
  1. 詐欺師に誘導されて被害者がコピートレードを始める
  2. 最初は順調に利益が増えていく
  3. 被害者が資金を追加投入する
  4. 不正操作などにより資金が全て没収される

最初は順調で投資者に油断させる

たとえ詐欺に遭ったとしても、すぐさま資金を奪われるというようなケースは少なく、詐欺師はしばらく被害者を泳がせる傾向があります。

多くの場合、初めのうちは問題なくトレードが行われ、順調に利益が増えていきます。

その順調な様子を目にすると、つい欲が出てしまうのが人間です。予定より多くの金額を追加入金してしまう人もいるでしょう。

詐欺集団はこのタイミングを狙っています。

投資額が増えたら一気に詐欺発動

被害者が投資額を増やすと、それを待っていた詐欺師は一気に行動に移します。

どのように資金が奪われるかは詐欺集団によって異なりますが、よくあるのは以下のようなパターンです。

  • 入金額が増えた途端、プロバイダーがおかしな取引を行い、結果資金は全額溶けてしまう。
  • 出金に高額な手数料を請求されたり、言いがかりをつけられて出金拒否や利益取消になる。

もしコピートレードであれば、異変に気付いた後すぐにフォローを解除することもできますが、多くの場合はコピートレードという名前で呼ばれているだけのMAM・PAMMなので、被害者は自分の意志で決済や出金を行うことができません。


実際の詐欺被害例

コピートレード詐欺実例

参考までに、実際に発生したコピートレード詐欺被害例を2件ご紹介します。

詐欺集団が相対取引(OTC)を行う悪徳ノミ業者の場合、顧客の損は全て業者の利益となるため、コピー元がわざと不利な取引を行い、顧客の資金を溶かす詐欺行為を行います。

以下で紹介する実例も、そのような詐欺業者に騙されたものではないかと推測されます。

被害例1

至急!回答お願いします。
海外fxの詐欺に遭いました。いわいるロマンス国際詐欺だと思います。
簡単に経緯を話すと、グループLINEでコピートレードをした時に、チャートが不正操作され、証拠金が全てなくなり、マイナスまで行きました。
翌日、アカウントマネージャーからマイナス分を払えとLINE来て一週間以内に支払いがないと起訴すると脅されました。
業者はUnited International Foreign Investment Center Ltd です。
この際、実際支払いをしないといけないですか?
実際に入金した額は15万です。

相手を信じてコピートレードを始めたら、不正操作で証拠金が溶かされ、その挙句に追証まで請求されてしまったという事例です。

近年急増しているという国際ロマンス詐欺(ネット上などで知り合った海外の相手に恋愛感情を抱かせ詐欺のカモにする悪徳な手口)、日本人目的の詐欺はLINEを利用することが多いのも特徴です。

騙されないために

素性の知れない相手からの投資話には決して耳を貸さないようにしましょう。

被害例2

投資の詐欺で困っています。
海外のFXブローカーを使ったコピートレードなのですが以前から販売者との連絡が取れないまま現在も取引が続いています(私の方からは取引ができません)、当初50万円の資金で始めたのですが現在4万円程度まで残高が減っています。
ポジションの取り方を見ても明らかにキャッシュバックのみを目的としたものとしか思えません。何故こんな商材に手を出してしまったのか自分でも情けないのですが・・・。
とにかく解約しようにも会社の所在地、電話番号などもわかりませんしメールで連絡しても返答ありません、今後相場の動き次第では追証の恐れもありますので早急に処理をしたいです。

この事例では、投資者にコピートレードだと説明しておきながら、実際は投資者が自分で取引を中断できないMAM・PAMMが適用されています。

投資者は残高が無残に減っていく様子を眺めるしかできないという悲惨な状況です。

騙されないために

会社の所在地や連絡先が分からないような怪しい業者は、間違っても利用しないようにしましょう。


プロバイダーの信頼度も重要

コピートレードの相手は本当に信頼できるか

詐欺業者による被害も恐ろしいですが、コピートレードでは、プロバイダーとなりフォロワーを増やすメリットがとても大きい為、プロバイダーが自分の利益のためにフォロワーをあの手この手で増やそうとします

悪質なプロバイダーの場合、自分の成績を誇張してあなたに伝え、まるで自分をフォローすれば必ず儲けられるかのように話しますが、実際は報酬目的でフォロワーを集めているだけなので、必要以上にたくさんポジションを取るなど、あまり戦略性のない取引ばかり行う可能性があります。このようなプロバイダーに引っかかってしまった場合、効率的に利益を得ることは難しいでしょう。

対策としては、フォローする前にコピートレードプラットフォームに公開されているプロバイダーの過去成績や取引履歴をしっかり確認することです。

信頼性のあるトレーダーかそうでないかは、これらのデータからある程度推測することが可能です。