FXゴールド取引(XAUUSD)の勝ち方！値動きの特徴と稼げる手法

FXのゴールド取引(XAUUSD)で勝つための完全ガイド！

本記事では、ゴールドの値動きの特徴から実践的なトレード手法まで、FXのゴールド取引で利益をあげるための具体的な知識をお伝えします。

ゴールドの値動きの特徴 ～勝率を上げる6つの知識～

ゴールドは他の金融商品とは異なる独特の値動きをします。

FXのゴールドの取引で勝つ近道は、金価格の値動きの特性を把握し、相場予測の精度を高める事です。

相場予測の精度が高まる事で、リスクを抑えながら効率的に利益を得るチャンスが広がるでしょう。

以下では、金価格の値動きを左右する6つの重要な特性について詳しく解説していきます。

1.長期的な右肩上がりの上昇トレンド

ゴールドは資産価値の保全に優れた特性を持っています。そのため、長期的に見ると右肩上がりの上昇トレンドを形成します。

過去50年の歴史を見ると、金価格は驚異的な上昇を遂げています。1971年には金1オンスわずか35ドルでしたが、現在は3,000ドル以上と、約100倍近く価値が増大しました。

この長期的な上昇の主な理由は、ゴールドはインフレに対する防衛力を持っているからです。

金の年間採掘量は世界の金総量のわずか1.5%程度しかなく、供給量に限界があります。一方で、世界各国の通貨は中央銀行によって際限なく発行され続けるため、長期的には紙幣の価値は下がり、金の相対価値は上昇してゆく傾向にあります。

このような背景から、FXゴールド取引では「買い」に優位性があると言われています。もちろん短期的な下落はありますが、長期トレンドを意識しておくことで、押し目買いの判断がしやすくなるでしょう。

米ドルが刷られるほど金価格も上がる

下図は、米ドルの通貨供給量(M2 Money Stok)と金価格(XAU/USD)のチャートを比較したものです。

この比較チャートを見ると、アメリカの景気刺激政策などで米ドルの通貨供給量が増える程、ゴールド価格も少し遅れて上がっている事がわかると思います。

2.金は世界的な安全資産として買われる

ゴールドは不安定な世界情勢で「安全資産」として買われる性質があります。

金は何千年も価値を保ち続け、紙幣と違って信用リスクがありません。 国家が破綻しても通貨が暴落しても、金そのものの価値は残ります。

下のチャートはVIX指数(恐怖指数)とゴールドの値動きを比較したものです。金融危機発生の際、一時的にゴールドが売られる事もありますが、その後は一段階価格を上げて推移しているのがわかるはずです。

このように、トレーダーは世界情勢のニュースを読み解き、不安定な状況の兆候があれば売買シグナルとして捉えることができます。

3.高いボラティリティと大きな値幅

ゴールドは値動き（ボラティリティ）が大きいため、「損小利大」のトレード戦略が有効です。

一般的なFX通貨ペアの1日の値動き幅が0.5～1%程度なのに対し、ゴールドは1～3%程度の値動きを示すことも珍しくありません。

例えば、XAU/USDが1日で30ドル動いた場合、1ロット（100オンス）のポジションでは3,000ドル（約45万円）の損益変動が発生します。

このような大きな値動きは、短期間で大きな利益を得るチャンスとなる一方で、あっという間に証拠金が吹き飛んでしまう可能性があります。

そのため、ゴールドを取引する際は、レバレッジの管理と損切り（ストップロス）の徹底が重要です。

リスク管理を徹底しながら「損失は小さく抑え、利益は大きく伸ばす」という損小利大のトレード戦略が効果的になります。

4.米国の金利政策・景気・インフレとゴールド価格の関係

米国の政策金利・景気・インフレ率とゴールド価格には密接な関係があり、これらの経済指標により、ゴールドは敏感に反応します。

金利とゴールドの逆相関関係

一般的に、米国の金利が上昇するとゴールド価格は下落し、金利が低下するとゴールド価格は上昇する傾向があります。これには主に2つの理由があります。

• 金は配当や利息を生まないため、金利が上がると他の金融商品の魅力が相対的に高まります。
• 米国金利の上昇はドル高に繋がり、ドル建てで取引されるゴールドの価格は押し下げられます。

景気・インフレと金利の関係

景気状況とインフレ動向も金利に大きく影響するため、間接的にゴールド価格に影響します。

• 景気が良くインフレ懸念が高まれば、FRBは利上げを検討するため金価格は下落しやすい。
• 逆に景気後退の兆候が見られれば、FRBは利下げを検討するため金価格は上昇しやすい。

5.米国債市場とゴールド価格の逆相関関係

世界的な安全資産として、ゴールド以外にも米国債が有名です。この米国債の利回りとゴールド価格には逆相関関係があり、ゴールド価格の重要な先行指標となります。

• 米国債利回りが上昇すると、利息のつかないゴールドの相対的価値は低下しやすくなります。
• 米国債利回りが低下すると、ゴールドの相対的魅力が高まり、価格は上昇しやすくなります。

特に注目すべきはTIPS（物価連動国債）の利回りです。TIPSはインフレ調整後の実質金利を直接反映するため、ゴールド価格との相関が非常に高いとされており、TIPS利回りがマイナスに向かうほど、ゴールド価格は上昇しやすい傾向があります。

また、「イールドカーブ」（短期と長期の国債利回りの差）にも注目が必要です。 通常は長期金利の方が高いのですが、イールドカーブが逆転（2年債利回り＞10年債利回り）すると、景気後退の兆候と見なされ、安全資産としてのゴールド需要が高まります。

コロナショック以降には米国債との逆相関が崩れている

2020年のコロナショック以降には、米国債の金利が高止まりしているにもかかわらず、ゴールド価格の上昇が止りません。これには下記の要因があります。

• ロシア・ウクライナ紛争や中東情勢など地政学的リスクの高まり
• 世界的なインフレ圧力に対するヘッジ手段としての役割
• 中国やロシアなど各国中央銀行がドル依存からの脱却を目指して金の購入を増やしている
• 名目金利は高くても実質金利（インフレ調整後）が依然として魅力的でない
• 米国の財政赤字拡大による長期的なドル信認への懸念

6.米ドルとの逆相関関係

ゴールドは国際市場で米ドル建てで取引されているため、米ドルの変動はゴールド価格に直接影響します。

ゴールドは米ドルと逆相関関係にあり、米ドル安はゴールド価格の上昇要因となり、米ドル高はゴールド価格の下落要因となります。

この逆相関関係には明確な根拠があります。

• ドル安になると、同じ量の金を買うために必要なドルの量が増えるため、ドル建ての金価格は上昇
• ドル安は他国通貨の保有者にとって金がより安く買えることを意味し、需要増加につながる
• ドル安は一般的にドルの価値低下への懸念を反映しており、代替資産として金への需要が高まる

下のチャートでは米ドルの価値を示すドルインデックス（DXY）とゴールド価格を比較しています。このように並べてみると逆相関関係をはっきりと確認できます。

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FXのゴールド取引で稼ぐためのトレード戦略

この章では、ゴールドの特性を活かした具体的な取引手法について解説します。

ファンダメンタル分析を活用した戦略から、テクニカル分析を用いたトレンドフォロー手法、スキャルピングやスイングトレードなど、さまざまな時間軸での取引戦略をご紹介します。

ファンダメンタル分析を活用した取引戦略

ゴールド取引で安定的な利益を稼ぐにはファンダメンタル分析が非常に効果的です。

ファンダメンタル分析とは、経済指標や金融政策、地政学的リスクなど、相場に影響を与える基礎的な要因を分析する手法です。これを分析することで、中長期的な相場の方向性を予測できます。

ファンダメンタル分析を活用する為に、世界経済を常にチェックし、経済指標の発表前後の値動きに注目しましょう。具体的には以下の経済指標に注目すると良いでしょう。

例1.米国の金利政策とゴールド価格の関係を活用する

例えば、実質金利とゴールド価格の逆相関関係を活用することで、高確率のトレードが可能になります。

前章で説明したように、米国の金利政策はゴールド価格と密接な関係があります。実質金利とゴールド価格の逆相関関係を利用したトレード戦略を紹介します。

• 米国の実質金利の低下傾向を確認したら、ゴールドの買いポジションを検討
• 実質金利が上昇傾向を確認したら、ゴールドの売りポジションを検討

FRB関係者の発言にも注目し、金融政策の方向性を先読みすることも有効です。タカ派（金融引き締め志向）の発言が多い場合は売り、ハト派（金融緩和志向）の発言が多い場合は買いを検討しましょう。

例2.インフレ指標とゴールド価格の連動性を読み解く

例えば、インフレ指標を適切に分析することで、ゴールド価格の方向性を予測する事ができます。

ゴールドは伝統的にインフレヘッジとして知られており、インフレ率の上昇はゴールド価格の上昇要因となります。インフレ指標を活用したトレード戦略を紹介します。

• インフレ率が予想を上回り、中央銀行が対応に遅れている場合 → ゴールド買い
• インフレ率が予想を下回り、中央銀行が過度に引き締めている場合 → ゴールド買い
• インフレ率が低下し、実質金利が上昇している場合 → ゴールド売り
• インフレが落ち着き、景気回復が進んでいる場合 → ゴールド売り

※インフレと金利の関係性を総合的に判断することが重要です。インフレ率が上昇していても、それ以上に金利が上昇すれば実質金利は上がるため、ゴールド価格には下落圧力がかかります。

ゴールドのトレンドフォロー手法で利益を狙う

ゴールド相場は他の通貨ペアと比較して、一度トレンドが形成されると長く続く傾向があります。一度方向性が決まると、同じ動きが数ヶ月から数年続くことも珍しくありません。

この理由は、金利サイクルやインフレなどの経済要因が持続的であり、中央銀行などの大きな資金の動きが短期間では変化しにくいためです。

この性質により、ゴールドのFX取引では、トレンドの方向性を見極め、そのトレンドに乗る「トレンドフォロー」戦略が非常に効果的です。

トレンドフォロー戦略の基本は「上昇トレンドでは買い、下降トレンドでは売り」という単純なものですが、実践するには「トレンドをどう判断するか」「いつエントリーするか」が重要なポイントとなります。

以下に「トレンドの判断方法」と「エントリーのポイント」の例をご紹介します。

例1.移動平均線を使ったトレンド判断法

移動平均線を使ったトレンド判断は、シンプルながらも非常に有効な手法です。

これらの移動平均線を使ったトレンド判断の基本は以下の通りです。

• ゴールデンクロス・デッドクロス：短期移動平均線が長期移動平均線を上から下（または下から上）に抜けるとき、トレンド転換のシグナルとなります。
• 価格と移動平均線の位置関係：価格が移動平均線の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断します。特に200日移動平均線は長期トレンドの指標として重要です。
• 移動平均線の傾き：移動平均線自体が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断します。複数の移動平均線が同じ方向に傾いていればトレンドはより強いと言えます。

例2.押し目買い・戻り売りのエントリーポイントの探し方

トレンドを確認したら、次に重要なのは最適なエントリーポイントを見極めることです。

上昇トレンドが確認できたら「押し目買い」、下降トレンドが確認できたら「戻り売り」が基本戦略となりますが、どの位置が「押し目」や「戻り」なのかを判断するには、具体的な基準が必要となるでしょう。

ゴールド相場における効果的な押し目買い・戻り売りのポイントとして、以下の手法をご紹介します。

• フィボナッチ：上昇トレンド中の調整局面では、フィボナッチの38.2%、50%、61.8%の水準が重要なサポートとなります。特に50%付近での反発は強いことが多いです。
• 移動平均線へのタッチ：上昇トレンド中に価格が20日や50日の移動平均線まで下落してきた場合、そこからの反発を狙う戦略が有効です。
• 水平サポート・レジスタンスライン：過去に何度か反応した価格帯は、再度反応する可能性が高いです。チャート上で水平なサポート・レジスタンスラインを引き、そこでの反応を観察します。
• ダブルボトム・ダブルトップ：上昇トレンド中に同じ価格帯で2回サポートされる「ダブルボトム」は強い買いシグナルになります。

このような押し目買い・戻り売りの戦略を使う事で、エントリーポジションを探す事ができるはずです。

アノマリーを活用した取引手法

ゴールドは政治的・地政学的要因で価格が動きやすく、特定の時間帯に繰り返し発生するアノマリーが出やすい銘柄です。

アノマリーとは、通常の市場では説明できない「オカルト」的な事ですが、このゴールドのアノマリーを発見する事でトレードの勝率をグッと引き上げる事ができます。

例えば最近では、特定の取引時間帯に集中してゴールドの価格が上がる傾向を発見して利益をあげる事ができました。それは、決まったアジア時間にゴールドを「買い」、欧米時間に「売り」を繰り返すだけの単純な手法です。

こういったアノマリーはあまり表に出てくる情報ではありませんが、日々、値動きを統計的に分析し、高い確率で発生するパターンを見つける事で、アノマリーを使ったトレード戦略が可能になります。

ボラティリティの高さを活かしたスキャルピング戦略

ゴールドの高いボラティリティを活用したスキャルピングは、短時間で小さな利益を積み重ねる効果的な取引手法です。

スキャルピングとは、数分から数十分という短い時間軸で小さな値幅を狙うFXのトレード手法です。ゴールドは値動きが活発なため、スキャルピングに適した商品と言えます。

ゴールドのスキャルピングで成功するためのポイントをご紹介します。

1. 最適な時間帯を選ぶ：ゴールド相場が最も活発に動く時間帯はニューヨーク市場とロンドン市場が重なる時間帯（日本時間の夜間）です。この時間帯は流動性が高く、スプレッドが狭くなるため、スキャルピングに最適です。
2. 値動きのパターンを把握する：1分足や5分足のチャートで、ゴールド特有の値動きパターンを研究し、繰り返し発生するパターンを見つけることが重要です。
3. テクニカル指標の活用：RSI（相対力指数）、ストキャスティクス、MACD（移動平均収束拡散法）などの短期的なオーバーボールド（買われすぎ）・オーバーソールド（売られすぎ）を示す指標が有効です。

スキャルピングでは利益よりもリスク管理が特に重要です。特にゴールドは急激な値動きをすることもあるため、常に狭いストップロスを設定し、1回のトレードでの損失を最小限に抑えましょう。

時間をかけずに利益を狙うスイングトレード戦略

ゴールドの明確で長期的なトレンドを形成する特性を活かした「スイングトレード」は、忙しい方にも実践しやすいトレード戦略です。

スイングトレードとは、数日から数週間の比較的中期的な時間軸で取引を行う手法です。ファンダメンタル分析が効きやすく、中期的なトレンドが明確になりやすいゴールドは、スイングトレードに適した商品と言えます。

効果的なゴールドのスイングトレード戦略としては、以下のアプローチが有効です。

1. トレンド確認と順張り：日足チャートで20日と50日の移動平均線を使い、トレンドの方向性を確認します。上昇トレンドでは押し目買い、下降トレンドでは戻り売りを基本戦略とします。
2. サポート・レジスタンスを活用：週足や日足チャートで形成されたサポート・レジスタンスラインは強く反応することが多いため、これらの水準でのエントリーを狙います。
3. ファンダメンタル要因の確認：重要な経済指標の発表や中央銀行の金融政策変更などのイベントをカレンダーでチェックし、これらのイベント前後でのポジション調整を行います。

スイングトレードはポジションを数日から数週間保有するため、十分な証拠金を確保し、リスクを管理する必要があります。レバレッジをかけすぎず、自分の中で損切りルールを設けましょう。

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FXのゴールド取引に最適な業者の選び方

FXゴールドの取引条件は業者ごとに大きく違います。スプレッドの広さ、スワップの条件、レバレッジ、約定スピードなど、どれも利益に直結する重要なポイントです。

あなたの取引スタイルにピッタリの業者を選べば、無駄なコストを削減して利益アップが狙えます。FXのゴールドを取引するなら、以下のポイントをチェックしておきましょう。

• スプレッドの狭さ：スプレッド(取引手数料)は業者により大きく異なるため、特に取引回数が多いトレーダーは、スプレッドの狭い業者を選ぶことが重要。
• スワップポイントの条件：中長期保有を考える場合、マイナススワップの小さい業者を選ぶことで、コスト負担を軽減できる。
• 約定力と注文の安定性：重要な経済指標発表時やボラティリティが高まる場面での約定拒否やスリッページの発生頻度を確認。
• 最大レバレッジ：最大レバレッジが高いほど取引の自由度が高いです。ただしレバレッジをかける程リスクが増大します。
• 取引プラットフォーム：分析ツールの充実度、チャートの見やすさ、スマホ・モバイル対応など、使いやすさも重要な要素。
• ボーナスキャンペーン：ボーナスを利用する事で、お得に取引を始める事ができます。

そして、業者の信頼性と安全性も重要な判断基準です。金融ライセンスの有無、運営年数、ユーザー評価などを総合的に判断し、信頼できる業者を選びましょう。